記事を執筆する前の「アウトライン会」で効果的な深堀りを行う方法

こんにちは、アドプラットフォーム事業で開発運用業務を行っているリードアプリケーションエンジニアのまっちゃん(@honyanyas)です。
本日は簡単にではありますがエンジニアブログ運営で行っている「アウトライン会」について少し紹介します。

アウトライン会について

弊社ではエンジニアブログ執筆前に「アウトライン会」を設けています。
「アウトライン会」を設けることでネタがない方はネタを一緒に考える機会とし、ネタが決まったらそれの深堀りを行い記事の方向性を決めます。

以下の流れで行っています。

  • ネタヒアリング・ネタ決め
  • 詳細の深堀り
  • ターゲット・アピール内容の整理
  • タイトル・構成の検討

深堀りで重要な3つのポイント

最近新メンバーも加わり、新メンバーにファシリテーションをお願いすることも増えてきました。
実施後のふりかえりでフィードバックも伝えたので、その内容を共有します。

1. 重要なキーワードを見逃さない

たとえばヒアリングの中で以下のような内容が出てきた場合、執筆者自身のふりかえりや読者にとって価値の高いコンテンツになる可能性があります。

価値の高い記事に繋がるキーワード例:

  • 「ここが大きく変わった」「この行動から考え方を変えた」
  • 「最初は失敗したけど、こうやって解決した」
  • 「チーム全体の雰囲気が変わった」
  • 「予想以上に効果があった」「想定外の結果になった」
  • 「みんなが困っていた問題だった」
  • 「実は簡単な方法があることを知った」
  • 「以前は時間がかかりすぎていた」
  • etc.

重要キーワードを元にその背景や詳細、効果を深堀りすることで、読者にとって学びのある具体的なエピソードを引き出すことができます。

深堀りすべき要素:

  • 変わる前はどのような状況だったのか?具体的な問題点は?
  • どのような出来事や気づきがターニングポイントだったのか?
  • どのような手順で変化を起こしたのか?試行錯誤の過程は?
  • 具体的にどの程度の改善があったのか?(時間、コスト、品質など)
  • 本人以外にどのような影響があったのか?
  • うまくいかなかった部分や現在も残る課題はあるか?
  • etc.

2. 構成を意識した質問をする

シンプルな列挙か時系列での整理かを判断することで情報が整理しやすくなります。

時系列で整理すべきケース:

  • 大きな変更(組織運営、開発フロー)に伴う変化
  • 問題解決の過程(発見→調査→対応→振り返り)
  • プロジェクトでの取り組み(全体)
  • etc.

シンプルな列挙で整理すべきケース:

  • 特定の技術やツールの紹介・Tips
  • 設計時の注意点・ポイント
  • プロジェクトでの取り組みで気をつけていること(全体ではなく内容)
  • etc.

3. オープンクエスチョンを活用する

読者ターゲットやアピールポイントを聞く際は、選択肢を提示するのではなく、まずは執筆者の考えを引き出すことが大切です。

良い例(オープンクエスチョン):

  • 「どんな人に読んでもらいたいですか?」
  • 「この記事を読んだ人にどうなってもらいたいですか?」
  • 「一番苦労したのはどの部分ですか?」

悪い例(クローズドクエスチョン):

執筆者にバイアスがかかってしまう質問は避けるのが好ましいです。
(聞いた上で出てこない場合は出しても良いと思います)

  • 「読者は〇〇をしているエンジニア向けですか?」
  • 「価値は技術を継続的に改善しているアプローチでOKですか?」

オープンクエスチョンを使うことで、執筆者の本音や具体的なエピソードを引き出しやすくなります。

まとめ

日々アウトライン会を実施していますが、うまく執筆者からネタを引き出せるかは運営の腕の見せどころになります。
ポイントはあるのでそれを意識しながら引き続き執筆に困っている執筆者の手助けになれるようなアウトライン会を行っていけたらなと思います!

お知らせ

これまで毎週金曜日更新をしていたアドウェイズエンジニアブログですが、来週からは毎週水曜に更新を行う予定です!
今後ともよろしくお願いいたします!