Adways Advent Calendar 2020 5 日目の記事です。
テーマは【マネージャー業務を遂行する上で押さえておいた方がいいなと思った】ポイントです。
私(さたか)は2019年4月から開発部門のインフラ組織(以下、インフラDiv)の責任者として業務を遂行しております。
自身の未熟さもあり、だいぶ悪戦苦闘の毎日ですが、その中でいくつか感じたことがあります。今回はその中から3点ほど書きたいと思います。
自分の中に物事の判断基準の軸をもつこと
立場上、色んな報連相を受ける中で、判断を迫られる場面が多々ありました。
それ自体は普通のことですが、判断する際に考慮する事の広さや多さが今までと段違いでした。
具体的に言うとAさんにとっては良い話でもBさんにとって不都合がないかどうか、他部署のCさんにはどうだろうといった
その判断が及ぼす影響の先々迄見据えて判断をしないとそのあとの流れがスムーズにいかないことがあるからです。
だからと言って全ての案件について長い時間をかけて状況を調査しながら判断するわけにはいきません。
そのため、自分の中にいくつか軸を用意しておきます。
- そもそも自身に裁量権のある範囲かどうか
- 判断後に発生する事象において自身で責任をとれる範囲に収まるかどうか
一見、「え、それって普通じゃないですか?」と思われるかも知れませんが、
組織の責任者に求められる判断の影響範囲はそこそこ大きく、スピード感も求められるため、
相談された内容を瞬時に理解して、上記軸のどちらに当てはまるかを判断するのは
日ごろから自身の対応できる範囲を認識しておく必要があり、パワーがかかりました。
きちんと自分の考えで臨むこと
開発部門の各組織では定期的に全体会議等の所属メンバー全員が出席する会議が開催されています。
インフラDivも例にもれず実施しているのですが、着任後初めて実施した全体会議のアンケートを見て
心がバッキバキに折れそうになったことを覚えています。
実はその時の会議の内容は、前任者の方がいらしたころと同じような内容で実施しました。
いわゆる「今までこうしてきたから今回もこうしよう」パターンです。
ところがアンケートを見たら下記のような内容ばかりでした。(ちょっと誇張してます)
- 内容がふんわりしててあまり頭に入ってこなかった
- その結論にいたった経緯をちゃんと知りたかった
- 数字だけ並べられても自分事に感じない
当初は「なんで今までと同じような会議内容なのにここまで言われてしまうんだろう」と思ったりしましたが、
冷静に考えれば当時は会議を実施することがゴールになっていて、メンバーの貴重な時間をもらって
やるほどの内容になっているかどうかの吟味が甘かったなと感じています。
内容に対して私の責任者としての考えや結論に至った背景が伝わらなければ、聞いてる側も何に注目したらいいか分からなくなるのは必然です。
大切なのは「自分が伝えたいことはこれだ!」みたいな自分の意志を以って行動することです。
一見、「え、それって普通じゃないですか?」と思われるかもしれませんが、
着任直後はインフラDiv全体を全て把握できていたわけではないので、
「そんな風に言われても私にもわからん!」みたいなこともありましたが、
今はある程度全体の状況を見ながら自分の考えてを伝えられるようになったような気がしています。
気がしているだけですが。
ひとりで頑張りすぎないこと
上述の2点を以ってバリバリ仕事出来るといかにも責任者っぽい感じになるのですがここに落とし穴がありました。
基本的に仕事とは無くさないと増える一方です。増えていく仕事全てに対して自力でなんとかしていこうとすると必ずキャパオーバーを迎えます。
ただ、自分は責任者だから人一倍頑張らないと!なんて思う必要はないということです。
最近実感したのですが仕事は周囲に分散、お願いしたほうが早く終わるし、状況が周囲にも
自動的に伝わるので一石二鳥です。何より自分の仕事量が減るので別の仕事に着手することが出来ます。
一見、「え、それって普通じゃないですか?」と思われるかもしれませんが、
自分の仕事だから自分が終わらせなきゃという意識は結構根深いもので、
人に渡すのは結構抵抗感があるものです。何でもかんでも依頼していいという訳ではないですが
とりあえず依頼してみて反応を見るぐらいの気楽さが必要なのかなと思いました。
まとめ
ちょっと長文になりましたが、約一年半、今の立場で仕事して一時期は自分には無理だと思う時もありましたが
周囲に助けられて今の自分がいることを考えると3点目のひとりで頑張りすぎないことが結構大事かなと思ってます。
年末忙しい時期ですが無理しすぎず、うまく周りを頼っていきましょう。
次はTDさんの記事です。