振り返りワークショップ「熱気球 (Hot-air Balloon)」をやってみた話

Adways Advent Calendar 2020 6 日目の記事です。


 

「みなさん、振り返りやってますか?」

どうも。自社サービス広告事業の開発部門でマネジメントを生業としている「TD」です。

コロナの影響でリモートワークが始まり、外に出る機会がめっきり減ったため、健康のためにと大好きな炭酸がノンカロリーになりました。

さて、今回は急激に広まったリモートワークの振り返りをした時に、以前から気になっていたワークショップ「熱気球」をやってみた記事になってます。

そうです。熱気球は、誰もが知っているあの熱気球です。


目次

  1. なぜ「振り返り」をやるのか?
  2. 振り返り「熱気球 (Hot-air Balloon)」とは?
  3. 「熱気球」を選んだ理由(わけ)
  4. 「熱気球」の手順
  5. メンバーの反響
  6. おわりに




なぜ「振り返り」をやるのか?

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まず大事なことなので、振り返りの説明をします。

振り返りは 『過去の行動を見つめ直し、未来の行動を決定する』 という、未来をよりよくしていくための活動です。

つまり、現状よりも未来を良くするために振り返りを実施します。※ここ大事なポイント(DP)

今のチームや組織をよりいいものにしていくが振り返りの目的です。

(振り返りは、めちゃくちゃ奥が深いので興味がある方はぜひ調べてみてください。)


振り返り「熱気球 (Hot-air Balloon)」とは?

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気球の絵を使ってふりかえる手法です。

熱気球をチームや組織。熱気球の乗員をチームや組織のメンバーに見立てて、

「もっと気球を高く飛ばすにはどうしたらいいか?」

「もっと早く目的地に着くためにはどうすればいいのか?」

といった質問を元に、チームや組織を成長させるアイデアを出していく振り返り手法です。


「熱気球」を選んだ理由(わけ)

熱気球を選んだ理由は3つです。

・楽しそう

いろいろな振り返りの手法がある中でも、実施してみた感想を聞くと単純に「楽しそう」だなと思いました。

また、振り返り自体のハードルも、気持ち低くなる気がします。

・マンネリ化からの脱却

振り返りといえば「KPT」。「振り返りやろうぜ!」ってなると、大体KPTが出てきます。(あくまで著者の主観です)

もちろんKPTの実力と汎用力の高さゆえの結果ですが、たまには違うものをつまみ食いしたくなります。

・発想力を刺激できる

熱気球というメタファを使うことで、よりクリエーティブでイノーベーティブなアイデアが出やすくなります。

(あえて業界っぽい表現になってますが、思考が柔軟になり良い発想ができるようになります)


「熱気球」の手順

今回の振り返りのテーマは「リモートワーク」です。

組織で少しづつ進めていた「リモートワークの導入」が、コロナの影響により急速に加速したため、リモートワークの現状を把握し、改善していくために実施しました。

手順

  1. 気球の絵を用意します。(今回はオンラインでMiroを利用しましたが、模造紙を使い対面で実施してもOKです)

  2. チームが乗った気球をイメージし、気球が推進・上昇する事実を赤色の付箋に記載し、気球の絵に貼っていきます。(推進・上昇する ≒ リモートワーク導入による良かった点)
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  3. チームが乗った気球の飛行の妨げになった事実を青色の付箋に記載し、貼っていきます。 (妨げになった ≒ リモートワークの悪かった点・こまった点)
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  4. それぞれの付箋に対して、「さらに気球を推進・上昇させるアイデア」「飛行の妨害を軽減するアイデア」を黄色の付箋に記載し貼っていきます。(それぞれの付箋に関するアイデアは、付箋のそばに貼ります。)
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  5. チームで出し合った事実とアイデの中から、チームメンバーが重要だと考えるものをそれぞれ選択し、アイデアを元に改善アクションを実施していきます。(今回は洗い出しまでを実施しました)
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メンバーの反響

実施後、メンバーにアンケートをとりましたので一部を紹介します。

  • 「熱気球」を用いたふりかえりだったが、イメージが湧きやすいので良かった、面白かった。
  • リモートワークのメリットとデメリットどちらが大きいか、気球で表すのが面白いと思った。
  • 場が和むし、今後につながる動きが出来るので非常に良い取り組みだった。
  • GKPTと何が違うのか分からなかった。
  • 意外と想定外な意見は出てこなかった
  • 時間が足りず、まとめ時間がなかった。以前もチームで同じようなことをワークショップを実施した記憶があったので、それとの違いがよくわからなかった。

厳しい意見もありましたが、「良かった」「非常に良かった」を選択してくれたメンバーが半数を超えていたので、実施して良かったなと思います。

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おわりに

今回、熱気球 (Hot-air Balloon)という振り返りを実施しました。(振り返りの実施レポートと言うことで、出てきた意見の内容にはあまり触れていません。)

熱気球というメタファを利用することによって、振り返り自体がおもしろくなったり、場が和んだりしました。

しかし、振り返りの本質はどの手法も同じで、振り返りをやった後にどのような改善(アクション)を実施し、効果を出すかが大事だと思います。そこがブレないように、今後も様々なワークショップにチャレンジしてみたいです。

また改めて、いろいろと協力し、付き合ってもらっているメンバーにも感謝です。

「いつもありがとうございます」

最後に、ぜひまた機会があれば他のワークショップもレポートしますー



 

次は奥村さんの記事です。

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