心理的安全性を輪読会で共有しよう!

こんにちは、もしくはこんばんは。三谷です。
普段は運用型広告向けプロダクト開発チームでエンジニアリングマネージャーをしています。
今回は心理的安全性についての輪読会を行うことで共通認識を作れた(気がする)話を紹介します!

こんな人に読んでほしい!

  • チームの心理的安全性の考え方を取り入れたいけど何から始めればいいか悩んでいる方

心理的安全性が重要だと知りながらも、心理的安全性な状態を作ることは難しいです。
自分で本を読むだけではチーム全体の行動を変えることは難しいですよね。

なら、みんなで読めばいいじゃん!

そんなわけで輪読会で心理的安全性を上げた取り組みを紹介したいと思います。
この記事では取り組み方にフォーカスするので、心理的安全性の内容には軽くしか触れません。
心理的安全性自体を知りたい方は他のドキュメントや書籍を参考にしましょう!

背景

前述の通り、チームの心理的安全性を上げるために輪読会を開催しました。
重要だという意識はあっても、心理的安全性自体の認識が揃っているか分からないですよね。
有名な話だと「ぬるま湯のように居心地がいいが意見の対立が起きない組織」ようなものが心理的安全性と誤解されることもあります。

心理的安全性を知ることが銀の弾丸になるわけではないですが、共通認識を作ることは強いチームを作る基盤にはなるはずです! 

進め方

輪読会の流れはザックリと以下の通りです。

  • 事前にチームの心理的安全性を計測
  • 輪読会 (全7回)
  • 事後にチームの心理的安全性を計測
  • 輪読会の振り返り

輪読会

書籍は 石井遼介さんの「心理的安全性のつくりかた」を読み進めました。

隔週1章ずつのペースで開催し、ファシリテーターが要約したものを共有しつつ「共感できる」「理解が難しかった」「これから意識したい」等の内容について意見を交わす形式で進めました。

輪読会中の1シーンを紹介すると、

Aさん「リモートだと他の人が今どんなことしているか見えくて、声かけていいタイミングがわからないんですよね。邪魔になりそうで。」  
Bさん「邪魔じゃないし、質問されると逆に息抜きになって嬉しいよ!とりあえずslack送って!忙しかったら返信しないだけだしw」

のようにすれ違いが解消されるような場面があり面白かったです。

計測

輪読会が本当に心理的安全性に寄与したか効果のほどが気になりますよね。
今後も心理的安全性の変遷を定期的に確認したい思いもあり、開催前後で計測することにしました。
計測指標は書籍を参考に 話しやすさ 助け合い 挑戦 新奇歓迎 の4つの因子を以下の質問にしてアンケート形式で集計しています。

輪読会も終わり、期待の計測結果はどう変わったか見ていきましょう! ※画像の左側が事前、右側が事後の結果

話しやすさ

助け合い

挑戦

新奇歓迎

輪読会前後で全体的にスコアが上がりました🎉🎉🎉🎉

事前でも全体的に高い印象を受けますが、低いスコアもあり質問や人によってばらつきが見られます。 傾向としては「挑戦」や「新奇歓迎」が若干弱いでしょうか。

一方、事後では「挑戦」や「新奇歓迎」の項目が目に見えて高くなっています。
一部では低いスコアもありますが、背景的にも理解できるところもあり、逆に現状を正しく回答できるところも心理的安全性があるとも言えるかもしれませんね。

まとめ

今回輪読会を通してチームで心理的安全性に対する共通認識を作れました。
「心理的安全性は大事」という部分は共通認識としてあったので、全員がポジティブに協力してくたことも成功の要因だと考えています。 輪読会以降に何かがガラッと変わったわけではないですが、以前より意見がでやすくなった印象がありやってよかったです!

今回の取り組みで終わりではなく、今後も心理的安全性の高いチーム作りを意識するとともに、新たにチームに参加するメンバーにどのように共有していくか、チーム内だけではなくチーム外とも心理的安全な状態を作れるかのような課題にも取り組んで行きたいと思います。