エンジニア歴10年の振り返りとアドウェイズでの今

はじめまして!
エージェンシー事業でアプリケーションエンジニアをしている山野上です。
アドウェイズに転職して早くも1年が経過しました。
やる気やそれまでの取り組みを買っていただきリードアプリケーションエンジニアとして仲間に加えて頂いたものの、未だに実力と経験の不足に頭を抱える日々です。
1日でも早く本来のリードの役割を全うできる実力を身につけるべく、毎日勉強をしています。

私は人様に何かを説けるほど立派な人間ではないですし、語れば語るほどボロが出てしまうような口下手マンです。
それでもせっかく書くことになったので、少しでも読者の方に楽しんでもらえるよう、開き直ろうという心持ちです。
拙くも、私が今思っていることを赤裸々に書いていきます。

こんなエンジニアですよ

こんな奴もいるんだと思って貰えたらと思い、略歴を書いておきます。

  1. 中小企業のSIerとして金融システムの現場をいくつか経験
    • インターネットから遮断された環境で古臭い技術を工夫しながら使っていた
    • POSレジに接続してカード決済を可能にする端末の中身の作成がメイン
    • 職場では技術の勉強ができないので、とにかく何かやらないといけないと思いプライベートでOSS開発に着手
      • 睡眠時間平均6時間から平均4時間となって健康診断で引っかかる項目が増える生活に
    • そのまま働いていてもいずれ無能なおじさんとして社会的な辱めを受けることになると思った
  2. 中小企業のソフトウェアハウスに転職
    • 仕事で流行りの技術に触れつつ、趣味のOSS開発も健康的に続けることで、技術勉強として相乗効果が得られるぞと期待
    • SNSで進捗報告していたOSS開発がきっかけで「うちの組織で働いて」と知らないおじさんからメールがきた
      • 転職して数ヶ月しか経っていなかったので断ったが思っていたより食い下がってきたので話を聞いてみることに
      • 思っていたよりホワイト&条件も良かったので転職を決意
  3. 非営利団体の社内エンジニアになる
    • エンジニア職への理解が著しく乏しいアナログ組織でIT便利屋さんをしつつ内製システム開発の中核となる
      • パソコンが関係することになると急に学習リテラシーが下がってエンジニアに丸投げになる人達に囲まれる
    • 既存コードもいろいろと酷くて気が滅入りそうになりながら、積もりに積もっていた技術的負債を1つずつ解決していく日々
      • 正社員として初めて開発経験のある要員だったので、心から頼れる相談相手がいなかった
    • 自分の市場価値に興味が湧いて転職エージェントを利用
      • 当時の担当エージェントさんのオススメ度としてはヤフー株式会社に並ぶ会社としてアドウェイズも勧められた
      • 自分でも調べてみると、知れば知るほどアドウェイズは良さそうな会社だった
  4. アドウェイズへ。現在に至る

失敗的な思考

デキる人なら当然のことのようで、デキない人は意識できてないこと、あると思います。
自分はまだデキないタイプの人間なので、デキる人に近づくために何ができるか試行錯誤しているところです。
そんな中でも、これは明らかに悪手な考え方だったと思っていることを紹介していきたいと思います。
人によっては社会人歴10年にもなってこんな基本的なこと?...と思われるかもしれませんが、
他人に劣る自分を見るより今の自分に勝る未来の自分を目指すことの方が大切と思い正直に書いていきます。
読者におかれましてはこれを反面教師としていただければと思います。

意識高い系の人を避ける

  • 資格自慢をしてきたり聞き齧っただけのハウツーを他人に強要してくる人のことが、どうしても好きになれなかった
  • そんな彼らのしていること(資格勉強・読書)を自分もするのは無理

自分に素直ですね。でも物事の捉え方としてかなり悪手だったと思っています。

現実の解釈はこうであるべきでした。

  • 一緒にいて楽しくない意識高い系の人としか接点が無かった

物事の解釈を誇大させ、自分にとって楽な方向に持っていき、最終的に資格勉強と読書をしなくていい理由としていたように思います。

言わずもがな、資格勉強や読書は体系的な知識を得るための良質な行動です。
そして、技術者としては特に、この体系的な知識の欠落は大きな損失を産む大きな原因でした。
体系的な知識の重要性については次項で触れます。

わからないことがあればその都度調べれば済む

  • 必要に迫られてないのに体系的な知識をつけるのは意識高い系の人!

この考え方によって困るシチュエーションと言うのは、私の人生でそこまで多くなかったと思います。
インターネットで調べたり、辞書のように扱えるお手軽な技術書を利用すれば多くの問題に対処できてしまうほど、
私がそれまで仕事で扱ってきた技術は最適化されたものばかりでした。

それでもたまに、解決できない問題にハマってしまうことがありました。
困っている事象から適した検索ワードを思いつくことができず、巧く問題解決できないというシチュエーションがあるのです。

  • 運が悪かった
  • 要領が良い人間だったら1人で解決できたんだろうな

などと思って自分を慰めていました。
問題解決がうまくできない要因が「体系的な知識の不足」、つまり資格勉強や読書不足にあったと気づいたのはアドウェイズに入ってからでした。

漠然とした不安から来る「とりあえず何かに着手しなきゃ」

この考えのもと、私はOSS開発が趣味となりましたが、ここにも落とし穴があったと思います。
最初のうちは目新しい勉強に着手するも、それが少しでも軌道に乗ると、できたことが楽しくなってコンテンツを膨らまそうとしました。
プログラムを書くのは元々好きだったので、新しい技術=新しいオモチャという感覚で遊びたくなってしまうんですね。

結果的には、OSS開発=勉強行動ができているという建前によって本来達成するべき学習効率の悪化につながりました。
もちろん継続できること自体は良いことだったり強みでもありますが、デキる技術者を目指す上では効率が悪い習慣だったということです。

ここで最も悪かったと思うのは

  • 計画性のない勉強

という点、そして生活の中で感じ続けていた

  • 状況的に心身ともに余裕が無かった

という言い訳です。
余裕を効率の悪い勉強行動(笑)で埋め尽くしていたことを反省すべきでした。

現在、結婚をして半年経ち、2年間の婚活期間で勉強・想定していた以上の家事をこなす日々を送っている毎日ですが、
夫婦で分担する家事に関する相談の中でもよくお互いに「忙しかった」の一言が出てきます。

エンジニアとしても、夫としても、この言い訳の奥に存在する改善点に気付かされています。


アドウェイズってこんなところ

10年間の経験をもとにありがたい職場って何だろうと振り返りつつアドウェイズの良いところを書いていきます。

上司がボスではなくリーダーである

トヨタの社長が2020年の労使交渉の中で「ボスとリーダーの違い」を話していました。
元ネタはイギリスの高級百貨店チェーンの創業者らしいですね。
簡単に説明するとリーダーはボスとは違って

  • 問題解決に寄り添ってくれる
  • 導こうとしてくれる
  • 失敗させてくれる

という感じです。
この点、私がありがたいと思う上司を2人紹介したいと思います。

プロフェッショナルプロダクトマネージャー Kさん

大抵の経営職の人は校長先生の演説のような、空の上のように感じる話題しか話しません。
また、経営職の人に限らず、

  • 自分達のプロダクトの価値やそれ以降の進展

について自信を持って語れる人はほとんどいませんでした。
Kさんはそれができ、かつ末端の人間にまでそれを伝えることができる人でした。
この方の話を聴くたび、私のモチベーションとしては上昇気流の中にいる心地でした。
まだまだその上昇気流を別の力に変換するための翼が弱い自覚の私ではありますが、そこに向かいたいという想いを抱かせてもらっているというのは素晴らしいことだと思っています。

ユニットマネージャー Mさん

アドウェイズでは組織図の上での最小単位はユニットとなっています。
典型的で古くからある会社組織で例えると にあたります。
要は私の直属の上司にあたる方です。

Mさんは私の10年の社会人歴における直属の上司として間違いなく最も良い方です。

  • 問題解決能力が高い
    • 自分ができないことを部下に投げない姿勢
      • 一緒に困ってくれる
      • 一緒に確認してくれる
      • 一緒に調べてくれる
  • 心理的安全な関係
    • 心理的安全性についてチーム内の勉強会を開いて共通認識を醸成
    • 過去を責めるのではなく未来に攻めるための話をしてくれる
    • 出来事をきっかけとして捉えてこうしてみたらどうかという事を一緒に考えてくれる

私の技術者としての力不足の原因が体系的な知識の不足だと気づくことができたのもMさんのおかげでした。
一人で抱えて解決していかなければならなかった機会がほとんどだった私の中では、頼っていい上司の存在は衝撃的ですらありました。

リモートワークで働き続けられる

  • リモートワークで済む仕事なのに通勤をさせられている

という感覚が浸透した世界になったと思います。
リモートワークはその利便性に憧れつつも、不安に感じるポイントもありますよね。
リモートワークで働けるだけでは不十分で、働き続けるためのサポートというのも当然必要だと思います。
その点も踏まえて、アドウェイズのリモートワーク環境について触れていきたいと思います。

交流会がある

私の所属するチームでは、週に1回1時間ほどチーム単位で各自がプライベートな近況について語ったり、皆で一緒にミニゲームで遊ぶ時間があります。
会ったことも素性も知らない人に仕事の相談をするのはハードルが高いんですよね。
最初は業務時間を使って遊んじゃうんだ?と驚いたものですが、今では業務の円滑化を図るために必要なものと実感しています。

パソコンが宅配される

見聞きした限りでは、在宅勤務が可能な業務形態でも

  • パソコンは取りに来て

という職場は多い印象です。
そんな中、アドウェイズは宅配だったことに驚きました。
これはセキュリティに関する対策や対応が十分に整備された組織でなければ不可能なことです。

1on1面談

チームによって面談の間隔は異なりますが、1on1面談があります。
これは上司との一対一の面談で、何でも好きなことを語ることができる時間です。
私は頭の中で渦巻いている困りごとを吐き出したり、仕事の進め方についてアドバイスを受けるために使っています。

また、面談相手は直属の上司がメインではあるのですが、所属組織ではサブペアの1on1面談も定期的に行われます。
相談相手がどんなに非の打ち所がない人でも、相談しやすいこと、相談すべきことは相手によって変わってくるものですよね。
その点、1on1面談の相手が1人だけでないという点は非常に大切で、ありがたいポイントです。

Slackで気楽に相談

出勤族だった頃は相手の顔色をうかがってから相談に伺っていました。
忙しい人、忙しそうに振る舞っているだけの人、常に機嫌が悪そうな人、悲しいことがあった人...etc.
自分が欲しい応えが返ってくるタイミングを見定めるのは、最低限必要なことです。
もちろんやりとりがSlackになったからといってタイミングを見誤っては事を仕損じることに変りませんが、連絡をとる上での気楽さが全然違ってきます。

この気楽さは、全面的にチャットツールでのやりとりに切り替わることで、

  • 処理できる時に処理して欲しい

という暗黙的な意図が伝わることによるものと思います。
この点、相談に乗ってもらいたいというような、自分が願いする立場の話題を言い出しやすい傾向を感じています。


まとめ

以上、長文となってしまいましたが、私の10年を振り返った上でのアドウェイズ語りでした。
私がこの記事で伝えたかったことは

  • 無能なおじさんにはなりたくない!
  • 体系的な知識は大切!
  • アドウェイズはとってもいいところ!
  • 今後もエンジニアとしてがんばる!

です!
誰かの何かの参考になれば幸いです。