社内のスクラムマスターを集めてみた

こんばんは!りょーまです。

世の中こんな状況ですが、弊社は幸いな事にテレワークをフルに活用できております。
全社員のために準備/サポートを爆速でしてくれたインフラチームの皆様には本当に頭が上がらないです。いつもありがとうございます。

さて、今回は弊社のスクラムマスターを集めてみたお話です。

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社内にスキルを高められる場所を作りたかった

これが目的です。

前提として、私はアジャイル思考やスクラム開発を推進し、またそれを実践する一組織を先導する立ち位置にありました。
アジャイルに限った話では無いと思いますが、ある分野の専門スキルをつけようとした時に、以下のような選択肢があると思います。

  1. 有識者のノウハウ・ナレッジから学ぶ
  2. 専門書籍から学ぶ
  3. とにかくやってみる

2や3に関しては自身の頑張り次第でどうにでもなるのですが、1に関してはその環境がどうしても必要になります。
IT業界は情報共有が非常に盛んです。
コミュニティプラットフォームも充実してきており、「〇〇 セミナー」とでもググってみれば一つや二つ普通に出てくる時代です。
私自身も社外に何度も出向き、学習を繰り返していたのですがあるとき気づきます。

面倒臭い

間違えました。

時間が勿体無い

会場に行くまでの時間や、参加してみない事には自分が求めていた内容であるのか分からない不確実性、もっと効率よく学びの環境を作れないかと悶々としていました。
※セミナー自体は非常に有益であり、その存在を否定するわけではありません

そんな時ふと気づきます。

社内に作っちゃえば良いんだ

セミナーに登壇するほどの有識者はいないかもしれないが、聞きたいことを聞きたい時に聞き合える。
そんな環境を作れれば、各々がよりレベルアップしていけるのではないか。
移動もないしめっちゃ楽!

そんな想いから、仲間集めが始まりました。


 

ご近所さんを探せ

発見、お隣のスクラムマスター。
※画像はイメージです。
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声をかけてみる。
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この時から弊社のスクラムマスターは組織を横断して協力し合うようになります。


 

マネジメントディスカッション

スクラムに絞らず「マネジメント」という広義でのディスカッションを始めてみました。
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このディスカッションは継続的に続いており、以下のような議題が実際に挙がりました。

  • スクラムお困りごと
  • ユーザ(ステークホルダー)との関係値どう築いている?
  • 兼務でスクラムマスター やってるときに意識の切り分けどうやってます?
  • スクラムとOKRの併用について
  • 年間振り返り
  • 質の高い1on1って何ですか

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他にも様々な活動が

他にも一緒にRSGTに参加したり

blog.engineer.adways.net

輪読会をしたり
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新卒の振り返り研修を一緒にしたり
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今期の計画をしたり
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気づけばコミュニティとして確立してきました。


 

工夫したこと

以下三つ

  • 優先度を高く設定した
  • 本当に関心がありそうな人に声をかけた
  • リーダーシップを強めに出した

優先度を高く設定した

先ほどご紹介したslackでの呼びかけの中に

障害対応、体調不良、その他プライベートな大事な用事、以外でのリスケは基本的にはないようにお願いします!

この部分、超重要です。
勉強会とか、輪読会とか、このお手の集まりを「時間が空いたら」とか「余裕があるときに」みたいな優先順位にすると十中八九続きません。
勿論、コミュニケーション自体を目的としていたり、たまの機会としてお祭り的にやる場合はそれで良いと思います。
今回は直接的に業務に活かせるようなスキルアップを狙っていたので、このような優先順位を提示し、合意形成を図りました。

本当に関心がありそうな人に声をかけた

これも上に繋がってくるのですが、「ちょっと気になる」くらいの人だとどうしても優先度が下がってしまいます。
また、レベルの不一致から相互のスキルアップというよりもティーチングがメインになってしまう恐れもあります。
今回はあくまでもアーリーアダプターを巻き込みました。

※「ちょっと気になる方」も勿論重要な存在です。タイミングと選択の問題。

リーダーシップを強めに出した

言い出した自分が、責任を持って実りある場にしようと心に決めていました。
結成から一年は自身が先導して計画を立てたり、ファシリテートをしたり、場作りに徹しました。

特に今回は組織を横断したメンバーの集まりだったので、プロダクト開発という共通目的が存在しません。
スクラムマスターをやっているとサーバントに走りがちですが、形成期や混乱期等、積極的にリードすべきタイミングがあります。


 

どうなったか

ナレッジやノウハウの共有が活発に

私自身も、他チームのスクラムマスターから学ぶこと、気づくことがあり、スキルアップに繋がっている実感があります。

各自のモチベーション向上に繋がっている

スクラムマスターというロールは決して楽ではありません。
その人数も多くなく、エンジニアリング業務の中では特殊な部類にあたります。
同じ気持ちを分かち合うだけでも、ずっと楽に、ポジティブに考えられるようになりました。

そしてリーダーが不要になった

これまでは私が実質リーダーを務めていたのですが、先日メンバー全体にバトンタッチすることができました。
徐々にフラットな組織になってきています。


 

今後

当初の目的である

社内にスキルを高められる場所を作りたかった

これは達成です。場自体はできました。
次新たな目的を立てるというよりは、この場を継続して練度をどんどん高めていきたいなと思っております。


 

さいごに

プロダクトは違えど、共通のロールやスキルセットを持ち合わせたメンバーであれば
組織の垣根を越えて協力し合えることが実証できました。
有益な場になったのは勿論のこと、こういう事ができる会社であることに喜びを感じています。
皆さんも一人で悩んでいたら、まずは仲間を探しみてはいかがでしょうか。
意外と近くにいるかもしれませんよ。

また、この場を借りてコミュニティのメンバーに感謝します。
来週のzoomのみでは美味しいピザを見せてあげます。