スクラムマスターに、俺は、なる!!

飯野です。
こんなタイトルですが、数年ほどスクラムマスターを名乗っています。

とは言うものの、私は専任スクラムマスターではなく開発チームのロールも負っています。
そうです、兼務状態です。
2020年のRSGT(Regional Scrum Gathering Tokyo)で隣に座った方にこの話をしたら、まさに

|゚Д゚)
!?

こんな表情をされておりました。


 

さて、
スクラムマスターって何が出来ていたらスクラムマスターと言えるのでしょうか?

  • 価値基準が言えたら?
  • スクラムガイド通りにイベントをこなしていたら?
  • POに褒められたら?

ノー!私たちにはたった1つのゴールがあります!

そんな悩みにズバリ答えてくれるのが、こちらの本です。

ババーン!

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SCRUM MASTER THE BOOK

当記事ではSCRUM MASTER THE BOOKの概要と、本に記載されているエクササイズを開発チームでやってみた結果をまとめます。
※アジャイルやスクラムの概要、詳細については記載しませんので悪しからず!


 

どんな本?

著者はIT業界において15年以上の経験を持つアジャイルコーチ、認定スクラムトレーナーです。
国際的なスピーカーでもあり、2021年のRSGTでは基調講演を行っています。

スクラムマスターは何のためにチームに存在しているのか、どういったスキルが必要なのかが記載されており、スクラムマスターを名乗る人にとっては必読の本と言えるでしょう。
今までスクラムマスターに特化した本は無かったので、日本語訳とてもありがたいです。

目次は以下内容です。

  • CHAPTER1:スクラムマスターの役割と責務
  • CHAPTER2:心理状態モデル
  • CHAPTER3:スクラムマスター道
  • CHAPTER4:メタスキルとコンピタンス
  • CHAPTER5:チームを構築する
  • CHAPTER6:変化を実装する
  • CHAPTER7:スクラムマスターの道具箱
  • CHAPTER8:私は信じています

要所要所をピックアップして紹介します。

スクラムマスターの役割とは?

まずは本の始まりの一節をご紹介します。

スクラムマスターはアジャイルやスクラムの中で、最も過小評価されている役割の1つです。スクラムを始めたてのチームのほとんどは、専任のスクラムマスターを置くことの価値を理解しておらず、開発者やテスターとの兼務で済ませて、「うちのスクラムマスターはうまくいってますよ」と言おうとします。

さっそく耳が痛いですね。
スクラムマスターの存在が「過小評価されている」が故に兼務で済まされることが多いそうです。
過小評価しているつもりは全くなくて、両方やりたくてこうなっています、申し訳ない気持ちで一杯です。

スクラムマスターは、チームの秘書ではありません。 スクラムマスターは、アジャイルとスクラムのマインドセットを持ったエキスパートです。アジャイルとスクラムこそが、成功するための正しい選択であると心から信じています。

世の中のスクラムマスターの皆さまは「アジャイルとスクラムこそが、成功するための正しい選択であると心から信じ」られていますでしょうか?
「アジャイルじゃなくてもスクラムじゃなくても別に何でもいいんじゃない?」と思っていませんか?
ばっさり言います、今そう思っている方は間違っています。
「偉大なスクラムマスター」にとって、スクラムとは「生き方」そのものであるとこの本は説いています。
(偉そうなこと言ってますが、数年前に社内LTで「もうアジャイルって言うのやめよう」というテーマで発表しましたごめんなさい)

ではスクラムマスターのゴールとは何でしょうか?
それは、「チームを自己組織化させること」です。

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スクラムマスターにとって「自己組織化」は永遠のテーマです。
(スクラムガイド2020では「より自己管理型に」とも記載されています)

スクラムにおいての自己組織化はあくまでも「与えられた境界」のみが対象となります。
何でもかんでもチームが決めるというわけではありません。
POはプロダクトの価値最大化のために優先度を付けデリバリーに責任を負い、開発チームはスプリント毎の成果物の完成に責任を持ちます。

「与えられた境界」で「チームを自己組織化させる」ためにスクラムマスターが出来ることについて、本にはこのように記載されています。

個人の行動を支援する以上に、チームを支援するためにいます。”チーム”は1つの存在であり、それが"個人の集まり(単に集まっただけ)"よりも重要だとみんなに気づいてもらうことで、個人の集まりから偉大なチームを作り出さなければなりません。

「個人以上にチームを支援する」ために存在するので、開発チームが自分の仕事だけに留まらずお互いに助け合っていくよう促していくことがスクラムマスターの役割です。

スクラムマスターに必要な要素とは?

スクラムマスターは常に「チームのことを第一に考え、自分のことはその次に」という視点が問われます。
アプローチは複数ありますが、現在の課題を解決するためにふさわしいものを選択できるようにすることが大切です。

心理状態モデル

  • ティーチングとメンタリング
  • 障害物の除去
  • ファシリテーション
  • コーチング

この中で特筆したいのは「障害物の除去」です。
ここで言う「障害物の除去」とは、スクラムマスター自身が障害物を除去するのではなく「チームが障害物を取り除くために責任を委譲する」という文脈です。
スクラムチーム発足時点ではスクラムマスターが障害物を除去しなければならない機会が大いにありますが、チームが自分たち自身で問題を解決できるように導かないとスクラムマスターは「過干渉な母親」になると記載されています。
私が正に「問題最速で解決したい病」なので、最近は特に意識している箇所です。
「あなたはどう思う?」「どうしたらいいかな?」という問いを投げかけたり、「ここは調整よろしくね」とメンバー自身が動くことのできる部分を増やせる努力をしています。
「障害物のほとんどは自分たちで対処できるということに気付いてもらう必要がある」とも記載されています。本当、その通り。

また、上記4つのアプローチはいずれも重要なものですが、最も大切なことは「観察」とあります。

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観察し、傾聴し、干渉しないことは偉大なスクラムマスターの仕事の中で一番大事な側面。
スクラムマスターはチームに指示をする役割ではないので、チームが自ら問題に気付き、改善させる機会を与えることが重要になります。

メタスキル

メタスキルとは、ある状況において意図的に取る態度、考え方、スタンスのことだそうです。
状況に応じて適切なメタスキルを選び、意図的に使用することがとても大切です。

  • ティーチング
  • 傾聴
  • 好奇心
  • 尊敬
  • 遊び心
  • 忍耐

この中で特筆したいのは「遊び心」と「好奇心」です。

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スクラムマスターのゴールは短期的なものではなく険しい道のりです。
だからこそ、「遊び心」と「好奇心」を持ってチームを作ることが必要です。
チームの問題解決を実験と捉え、様々なことを試してFBをもらいましょう。
長期的で困難なので失敗を恐れてはいけません。(失敗はつきものです)
「好奇心」を持ってチームに意思決定してもらうことも大切です。

ポジティブ!

「ポジティブさ」は成功したシステムや個人にとって重要な要素であり、ビジネスでもプライベートでも有効だそうです。
あらゆる事象において、1つのネガティブイベントに対し約3〜5つのポジティブイベントが含まれると、成功する可能性が格段に高くなるとも記載されています。
私は元気とポジティブが取り柄なので、この点はスクラムマスターとして自信を持ってよいということでしょう!(と言い聞かせています)

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振り返りでは問題に焦点が当たることが多いように思います。
ポジティブなスクラムマスターはそうではなく、良かったことによりフォーカスしていくことが大切です。
スクラムマスターはどんなお祝いのチャンスも見逃さずに、ポジティブな出来事を可視化し成功をお祝いしましょう。

スクラムマスター道

当本で最も重要な箇所だと思っています、スクラムマスター道(ScrumMasterWay)についてご紹介します。
スクラムマスターの役割をレベル分けした概念で、「チームが自己組織化したらどうすればいい?」という疑問の答えとなっています。

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レベル1:私のチーム

このレベルのスクラムマスターは「開発チームにだけ」責任を感じています。
スクラムチーム発足時点では「開発チームの抵抗やアジャイル・スクラムの理解不足等への対応で大忙しでしょう」と記載されています。
スクラムマスターの腕の見せ所ですね、「なぜ私たちはスクラムをやっているのか?」の問いにチームが答えられるように、ティーチングが必要になるでしょう。
インセプションデッキにも記載されている「我々はなぜここにいるのか」の問いも使用できますね。

レベル2:関係性

開発チームが自己組織化してきたら、次はプロダクトオーナーを引き入れスクラムの3つのロール間の「関係性」を構築します。
チームが持つ関係性やつながりを強化することで、自己組織化をさらに広げていきます。

アジャイルな組織の中にいるのは、開発チームやスクラムチームだけではありません。
スクラムとはマインドセット、文化、哲学であり、決まった手法のセットではありません。

スクラムってイベントは用意されているけど、実は「考え方」そのもの
「スクラムはフレームワーク」と思いがちですがそうではなくて、「考え方」の上にそれぞれのイベントがあって、その考え方を理解した上でどうするかは結局チーム次第ということだと理解しています。(理解せずカスタマイズは駄目ですよ!忍耐!)

レベル3:システム全体

スクラムマスター道の最終レベルです。
スクラムマスターの焦点が「システム全体」に移り、アジャイルのマインドセットやスクラムの価値観を企業レベルに持ち込みます。

企業レベルの話になるので、このレベルのスクラムマスターは「アジャイルコーチ」として組織全体の改善を図る役割に移っていますね。
1つのチームに留まらず、組織そのものに変革を起こす存在です。

スクラムの理解・定義は「生き方」そのものです。あなたが生きる上での文化や哲学になります。

アジャイルやスクラムの考え方が「生き方」そのものになると、個人の生活にもスクラムの原則やアプローチを適用できるそうです。
家族がスクラムの原則を理解して、そのふるまいが出来たとしたら自己組織化家族ですね!
私はま〜〜〜だまだこの境地には達していませんが、「家庭もひとつの組織」と記載していた梅津さんの記事を思い出しました。

スクラムマスター道のレベルを駆け上がりたい!と思うかもしれませんが、前のレベルに達していないのに次のレベルに進むことはできません。
組織は少しずつ変化していくものです、チームと共に時間をかけて改善していきましょう。


 

本のご紹介は一旦ここまでとして、次に開発チームでやってみたエクササイズについてです。
私のチームの勉強会時間※でこの本のまとめを発表し、合わせて本の中にエクササイズと称したアンケートが入っていたので開発チームでやってみた結果を一部ご紹介します。
※勉強会についてはこちらの記事を参照して下さい。

エクササイズ、開発チームでやってみよう!

エクササイズ1:自己組織化したチーム

チームメンバーの観点から以下の文章を完成させ、チームを評価してみましょう!というエクササイズです。
こちらは理想の状態ではなく現状に対して使用するものになっています。

以下例です。

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さて、開発チームの結果は?

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全員揃っている回答もあれば、割れる回答もありました。
同じ環境で働きながら、各メンバーが感じている「チームの現状」が異なるというのは面白い結果ですね。
採点基準は「青が0点」「赤が1点」「黄が2点」で、7点以上だと自己組織化している、という判断になっております。
「すごく難しそうなタスクがあるとき」と「同僚が強く主張しているやり方に同意できないとき」に関しては全員が黄につけてますので、この部分はチームが自己組織化していると言える部分でしょう、嬉しい結果ですね。
個人的に「チームの外にある障害物に遭遇したとき」の結果は、私の「問題最速で解決したい病」が表れている気がしますw

エクササイズ2:スクラムマスター道

続いては、スクラムマスターの観点で一番良いと思う文章を完成させてみましょう!というエクササイズです。
こちらはスクラムマスターとしての考え方を問うものになっています。

以下例です。

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さて、開発チームの結果は?

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赤が目立つ結果でしょうか?
採点基準は「青がレベル1」「赤がレベル2」「黄がレベル3」で、全てのカテゴリーに対して黄を選択していたら、超ハイレベル(レベル3)のスクラムマスターの考え方、という判断になっております。
赤や黄に回答が集中しているのを見ると、各個人はスクラムマスターではないけれど、「スクラムの考え方」が文化に根付いているのかなと嬉しく思います。

エクササイズ3:チームの毒

本編で、チームや組織を阻害する「4つの毒」について記載がありました。
これらを把握しておくことによって、チームがどの状況にあり、その状況をどのように克服するべきか役に立つと紹介されています。

  • 非難する
  • 守りの姿勢
  • 壁を作る
  • 侮辱する

さて、開発チームの結果は?

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全員が「守りの姿勢」という結果になりました。
このエクササイズでは、「どうやったらその毒を解決できそうか?」まで聞いてみたので以下に記載します。

どうやったら毒を解決できそう?
どちらかと言えば守りの姿勢と言うイメージで、モブレビュー、仕様決め、何かのルールを決めるときかな?
しいて言えばくらい。これやりたい→いいね→でも、今は困ってないし時間ないからいつかやろう。みたいなことはたまにあるかな?でも守りというよりは、単純に時間がないだけ。
だいたい新しいことにはチャレンジしていると思うが、得意なことでなかったりすると積極的ではないと思う。

この「守りの姿勢」は誰かが何かを変えたいと提案した際に変化を拒む状態とされています。
誰もが変化には抵抗がありますからね。
ただ、結果を見ると「どちらかと言えば」「しいて言えば」「だいたい新しいことにはチャレンジしている」とあるので、表立っている毒ではないようです。
今まで気付けていなかった潜在的な課題に意識が向くのはよい機会ですね。

番外編:チームで改善できそうなことはあった?

本にあったエクササイズではないですが、まとめを発表した際に「チームで改善できそうなこと」があったかも合わせて聞いてみました。

改善できそうな部分はあった?
どこか現状維持で良いのではと思っているので、そこの部分。
SMは直接何かするというよりは、促す・誘導することメインかな?と思ったので、飯野さんがやってくれる!と頼り切ってしまっているのは良くないなと思った。
ポジティブさと笑顔。

嬉しい回答ばかりです!
「現状維持」は「守りの姿勢」に繋がってますし、スクラムマスターは指示を出す役割ではないという部分、そしてポジティブ!!
本当はスクラムマスターが居なくたってチームがうまく回ればよいはずなので、スクラムの「考え方」が各個人に浸透すれば、それこそ自己組織化されたチームになり、「スクラムはフレームワーク」ではなく「文化」になっていくのでしょうね。

開発チームの感想

最後に、開発チームに本の感想も聞いてみました。

みんなの感想教えて!
スクラムマスターの責任範囲が広くてどんな人物なのか想像できない。とにかくすごい人なんだろうなと思った。
今チームはノーミングだと思う。危険な時期と書かれていて驚いたと同時にそうかもとも思った。
「スクラムマスターは誤解されがち」という言葉を今回で確かに!と感じるようになった。チーム内の自分とは違う役割のことを知るって大事。
最近感じるのは働き方に対する考え方として、熱量、楽しむ、ポジティブといったキーワードをよく耳にする。
一つの生命体として考えるは、理想の考え方かなと思った。

様々な感想が集まりました、嬉しいです!
「とにかくすごい人なんだろうな」はよく気持ちが表れてますよね、完全に同意ですw
「チーム内の自分とは違う役割のことを知るって大事」とあるように、「この仕事はPOが」「この仕事はスクラムマスターが」という観点はそれぞれあるとは思うものの、その役割が何をすべきなのか、どういった価値観を大切にすべきかを学ぶことはお互いにとってメリットが大きいですね。
スクラムマスターは特に「チームを自己組織化させたら居なくなることが理想」なんて言われているので、チーム全員がスクラムマスターになれるくらいスクラムに精通し価値を感じることが出来ていれば、それが「生き方」「哲学」に繋がるのでしょうね。
「熱量」「楽しむ」は「遊び心」「好奇心」と通ずるものですね、どうせ困難な道ならw 楽しんでやっていきたいですね!

勉強会では質問コーナーも設けておりまして、開発チームからたくさんの質問がありました。

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私が開発チームと兼務しているが故に、メンバーを混乱させていることがあると実感しましたし、専任でないから「スクラムマスターとしての振る舞い」が理解できない部分もかなり多いなと思いました。
このようにスクラムについて、改めてみんなで見直して考える機会は本当に有意義なものです。
皆さんも、スクラムに限らず当たり前のようにやっていることを「これはどうしてやっているの?」とチームで話し合ってみてはいかがでしょうか。

偉大なスクラムマスターになろう

良本すぎて記載したいことが盛りっ盛りだったのですが、ごくごく一部とエクササイズの結果をご紹介させて頂きました。

この本には「偉大なスクラムマスター」という単語が頻出します。(もともとの著書タイトルが『The Great ScrumMaster: #ScrumMasterWay』です)
「ただのスクラムマスター」ではなく「偉大なスクラムマスター」というところがミソです。

偉大なスクラムマスターはアジャイル・スクラムの熱心な指導者でありサーバントリーダーです。
チームのことを第一に考え、変化にさらされる人々のために安全な環境を作り手を差し伸べます。
「なんであの人は変わらないんだろう、私は頑張っているのに」なんて悩みがありますが、変化に抵抗があるのは当たり前ですよね、人間誰しもやったことがないものは不安ですから。
スクラムが生き方そのものである偉大なスクラムマスターは、チームが変化の丘を超えるために「一歩だけ」先を行き、常にチームのガイド役としてチームを習慣や癖から引き剥がします。
変化には痛みを伴いますが、チームが変化の丘を超えられると「チームの成功体験」が生まれ、チームは更なる変化を求めるようになります。

…凄すぎません?偉大なスクラムマスター。
どんどん自信を失っていきます!


 

ここで一節をご紹介します。

スクラムマスターであり続けることは、アドベンチャーゲームをプレイするのと似ています。

アドベンチャーゲームは初めから道具の使い方をすべて知らなくても大丈夫で、あれこれやり方を試すことで使い方を習得していきます。
創造力を働かて大胆に使ってみたり、時にはやけくそになったり。
そうやっているうちに、今までの使い方とは違う方法でうまくいくことに気付いたりします。
スクラムマスターとしての道具を手に入れたものの、「状況が合わないんだよな」「イベントしっくりこないんだよな」と思っても、何度でもやり方を試してみましょう。

つまりは、「好奇心」と「遊び心」を持ってひたすらに実験を繰り返していきましょう、ということですね。
ゲームをプレイするのと同じように、自分だけでなくチームをレベルアップさせていきたいですね、素敵。

正直、この本を読んで「私全然スクラムマスターになれてなくない?」「出来てないこと多すぎじゃない?」「凄い存在すぎるけど名乗っていいんかい?」と感じました。
兼務だし、何でもやりたがりだし、「集中」が価値基準なのに実は自分が全然集中出来てない…。

ですが!私の売りはポジティブですので!
偉大なスクラムマスターに必要な武器を知り、使い方を学ぶことが出来、何が自分に足りていないかに気付けたので大豊作です。
常にチームのために学び続け改善を回し、「誰もが正しい、ただし部分的には。」を胸にチームのバランスと安定を保っていきます。

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私はスクラムマスターです!!」と胸を張れるように、ポジティブを取り柄に日々精進してまいります。