うまくいかないスプリントレビューを脱却するために行った3つのこと

こんにちは、アドプラットフォーム事業の志岐です。
2023年1月からto B広告サービスのPdMを行っています。

PdMになったばかりの頃、一番ドキドキして逃げたくなるような時間が毎週のスプリントレビューの時間でした。

営業や経営層に参加してもらい毎週の成果物を共有するのですが、毎週上手く伝わらなかったという気持ちを抱えひとり大反省会が日課になっていました。

最近になってやっとスプリントレビューで前向きな議論が増えてきたように感じていて、私なりにスプリントレビューを行う上で大切だと思った次の3つのことについてお話したいと思います。

  • 仮説を分解する
  • 相談する、お願いする
  • プロダクトチームで決める

仮説を分解する

スプリントレビューで参加者の表情が一番曇る瞬間は「先週から何も進んでないんじゃない?」と思われてしまうときです。

特に、私のチームは新機能のリリースを目指して仮説検証を行っていましたが検証して結果が分かるまでに「クライアント提案・MVP機能設計・機能開発・検証」が必要なため、毎週毎週結果が出て、それをもとにスプリントレビューで議論することが難しい状況でした。

検証結果が分かるまでの時間が長いPJはその分、不安も大きくなります。
スプリントレビューでは参加者からは施策の内容よりも、

「それっていつ検証できるんですか?」
「すぐやれる方法はないんですか?」

といったスピードに関する意見や質問が多くあがっていました。

もちろんMVPを正しく見極めて最小工数で検証する工夫は重要ですが、PJを回していく内に開発が必要な検証以外でも検証結果を出すことはできると気付きました。その方法が仮説を分解することです。

施策で明らかにしたい仮説が「クライアントが○○の機能を実装することで売上が上がるのではないか?」だった場合でも複数の仮説に分解することができます。

  • 売上が○○程度改善する機能だったらクライアントは実装してるのではないか?
  • △△という機能は××をメリットと感じていたら○○にも魅力を感じるのではないか?
  • 機能○○があればクライアントの□□の課題を解決できるのではないか?

こうやって仮説を分解していくと実際の検証を行う前にクライアントに提案をして確度を確認することができます。さらに提案を行っていくと新たな問題点・課題も明らかになってきてそれを解決するためのブラッシュアップを行うことができます。

こうやって実際のサービスができていない状況でも市場に受け入れられるのか検証(提案)を繰り返すことで毎週議論ができるような検証結果を用意することができるようになっていきました。

以前、意見が食い違いすぎて大荒れしたスプリントレビューの後に弊チームデザイナーが仮説と事実を整理してくれて一緒に動き方を考えてくれた経験を経て仮説を分解することを学びました。あの節は大変ありがとうございました・・・(涙)

相談する、お願いする

開発成果物がなくても検証結果は出せると気付いたものの、毎週のスプリントレビューでは「発表するプロダクトチーム vs 評価する営業/経営層」の空気感を変えることができず悩んでいました。

以前はスプリントレビューの準備をする時にいつも指摘がこない完璧な内容を無意識に目指していました。しかし、プロダクトチームで話していて「ここは営業にもしっかり協力してもらった方がいいんじゃないか」と声があがったことをきっかけに、提案するスプリントレビューから相談するスプリントレビューに方向転換してからうまくいき始めた気がします。

今までは全てを用意して

「提案資料はこれです。このクライアントにヒアリングしたいのでアポとってください!」

と営業にお願いしていましたが

「今こんな状況で、○○になることは避けたいけどどう話したらいいかな?」
「どんな感じで提案したら分かりやすいかな?」
「○○でヤバい!助けて!一緒に考えて欲しい!」

と伝えることで営業も同じ目線で一緒にPJを考えてくれるようになりました。

PdMが完璧に進めなきゃ!と考えがちな自分の性格を見つめなおし、できる人に頼る方法でより建設的な議論ができるようになっていきました。

プロダクトチームで決める

営業とも一緒に進めている実感が少しずつ持ててきた私ですが、絶対に譲れないことはプロダクトチームの判断軸に従うことです。

今までの最大の失敗は過去に「判断軸を持たずにステークホルダーの意向を優先してしまった」ことです。私はプロジェクトを推進していく中でステークホルダーの客観的かつ力強い意見を受けて判断軸がないまま「その通りだ!!」と盲目的に信じて突き進んでしまったことがあります。
このとき、想定していたものと違う結果が出てきたのですが、判断軸がない上ステークホルダーの意見を尊重しすぎており方向修正ができなくなってしまいました。このような状態が続いて「それぞれがそれぞれの意見があるけど誰が決めるのか分からない」状況になってしまったことがありました。

営業や経営層は異なる視野をもっており、その意見や情報をPJの意思決定に活かすことはすごく大事ですが、あくまでも意思決定はプロダクトチームにあることをスプリントレビューでもあらかじめ伝えています。

「この場では議論をして決定するというよりもそれぞれの立場からの意見をもらいたいです。」

まとめ

うまくいかないスプリントレビューを何度も繰り返して少しずつ改善していっていますが、まだまだ失敗の連続です。今日お話しした内容もこれからさらにアップデートしていけたらなと思っています。

お通夜のようなスプリントレビューや各ロールの弁論大会のようなスプリントレビューも経験しましたが前進していけているのはいつも周りで支えてくれてたくさん意見をくれるチームメンバーのおかげです。

失敗したなって経験も反省して学びに活かせたら糧にできるので、この記事を見ていただいているPdMの同志の皆さん、私と一緒にたくさん失敗しましょう!