アドテクで7年ぶりに復活!"なにこれ すげー こんなのはじめて"を体現する「チーム開発研修」とは一体・・・?

はじめまして!
アドプラットフォーム事業に配属されました23年度新卒の伊藤です。 アドテクノロジーDiv(以下アドテク)に配属されてアプリケーションエンジニアで開発業務をしています。
研修がすべて終了し、業務に携わり始めてからもう2ヶ月以上も経過してしまいました。 時間が経つのは早いですね。

さて、本記事ではその研修の大トリとして7年ぶりに復活を遂げた「チーム開発研修」についてご紹介しようと思います!
アドテクで行われている研修の内容と、その温度感について気になっている新卒などの方々の参考となれば幸いです!

チーム開発のお題

アドテクに配属されてから約1ヶ月半、AWSやJavaScript/TypeScript+Vue3、Scala、スクラムなどについての研修があり、基本的なことから順番に学んでいきました。 詳細な内容についてはこちらの記事が大変わかりやすいので、気になる方はぜひご一読ください!(プログラミングやインフラについてが近い内容となっております)

昨年までは「チーム開発体験」という内容で、実際のチームに入りOJT形式で開発フローを体験する研修を言語ごとに実施してましたが、今年は開発チームの体制変更や配属人数の関係から研修内容に変更がありました。 チーム開発体験に代わる研修として、7年ぶりの長期間に渡るチーム開発が復活し、約1ヶ月間にわたって行われました!そのお題は

PC向けBtoCの自社用コスメECサイトを作成する

でした!!
開発における条件としては、Vue+Scalaで開発を行いインフラはAWS上で構築する、といったものでした。 今まで研修で学んだことを用いて一つのサービスを作る、まさに研修の大トリとも言える内容です! 我々はNuxt3とScala2+Play Frameworkで成果物を作成し、AWS上にデプロイを行いました。 また、必要な機能としては

  • 管理側で商品管理ができる
  • 管理側で商品の一括登録ができる
  • ECサイト側で商品の検索ができる
  • ECサイト側でカートから注文することができる

などといったものがありましたが、実装方法などは事前には与えられませんでした。 自分たちで仕様について考えたり調査したりしてから実装を行うという、業務内容に近いことができたと思います😎

スクラム開発についても研修で学んだため、実際にスクラム開発を行いました。 プロダクトオーナーとスクラムマスターには頼りになるアドテクのエンジニア(シニアテクニカルマネージャー)の方に参加していただき、開発は新卒4人で行いました。 加えて、技術相談先としてお二人の心強いエンジニアの方々(バイスゼネラルマネージャー、シニアテクニカルマネージャー)に入っていただき、多くの方々に関わっていただいた研修となりました。 具体的なスケジュールはこちらとなります!

スプリントゴール スクラムイベント
1スプリント目:
5/29,30, 6/5~8
商品の新規登録を営業ができる状態(認証周りは不要) プランニング
DS
スプリントレビュー
振り返り
2スプリント目:
6/9~6/15
商品の一括登録ができる状態 プランニング
DS
スプリントレビュー
振り返り
3スプリント目:
6/16~22
なし プランニング
DS
総振り返り

お互いを改めてよく知ろう!:チームビルディング

初日はお題説明と合わせてチームビルディングを行いました。 自分の得意なことやどんな感じで立ち回れるか、〇〇さんに期待すること、などといった内容を書き出してチームメンバーに共有し、メンバー間の相互理解と期待のすり合わせを行いました。 一緒に研修を受けたり、時にはご飯に行ったりした仲ではありましたが、チーム開発にフォーカスしてお互いのことを改めてよく知ることができました! また、メンバー同士で最低限のルールであるワーキングアグリーメントを定め、開発に集中しやすい環境づくりを行いました😍

スタートダッシュ成功!?しかし失敗や学びもいっぱい・・・:1スプリント目

このような入念な準備を踏まえて、チーム開発はスタートしました!
メンバー内では特にコミュニケーション関連を重視しており、使用するフレームワークやエラーログの残し方、ドキュメントについてなどをしっかり話し合ってから開発を始めたため、スタートダッシュはとてもいい感じにできました。 また、途中でAWS JumpStartがあり、得た知見をすぐにチーム開発に落とし込むことができました。
AWS JumpStart等インフラについては同じ開発メンバーが記事を書いてくれたので、ご興味があればぜひぜひお読みいただきたいです!

順調なスタートダッシュを切れた1スプリント目ですが、全体を振り返っても一番失敗や学びが多かったと思います。 実装の見積もりが甘かったり、スプリントゴールを達成したのがギリギリだったり、実装した機能のツッコミ要素があったり。。。 しかし、これらのことを短めのペースで振り返り、次に活かせるのがスクラム開発のメリットの一つ。 いっぱい振り返り、いっぱい次スプリントでチャレンジすることを決めることができました!

振り返りはORIDという手法を用いており、事実からそれに基づく感情と解釈について考え、最終的に次のスプリントでの決定事項を考えています。 振り返りで次のスプリントでの具体的な方針を決められるのはいいですね!

成熟してきた!:2スプリント目

1スプリント目が終わった頃には実現したい機能の実装方法や、それに対してどれくらいのストーリーポイントがかかりそうかをおおよそ見積もれるようになっていました。 その結果、1スプリント目の振り返りで考えたことを踏まえることもでき、実装方法についての議論がより活発になったり、全員がより幅広い内容を触ることができたりと、チーム開発研修としてよりよい方向に進んでいました。 結果としてスプリント内でこなせるストーリーポイントが多くなり、スプリントゴールについても早めに達成することができました。 その上、UIデザインについての調整することができたり、CI/CDに挑戦することができたりしました!

個人的には、スプリントレビューの際にメンバーが機能についての提案をしているところがとても印象的でした。 また、振り返りの際にもまだまだ改善できそうな点もたくさん出ていました! このようなところがスクラム開発のメリットなのかな、と実際にスクラム形式でチーム開発を行ってみて感じました。

やりきったラスト!:3スプリント目

2スプリント目のスプリントレビューでご提案いただいた機能改修後は、好きなものを実装してほしいというようにおっしゃっていただいたので、我々は認証機能やカート注文機能など、チャレンジングな内容に取り組みました。 3スプリント目になり技術的に成長できているなか、より応用的な内容に取り組めたのがとても印象的でした! そんな中、開発スピードもめきめき上がってきているのを感じました。 機能をもりもりにして最終デプロイはぎりぎりになってしまいましたが、めちゃめちゃ素晴らしい成果物になったと思います.....笑

作成した成果物はこんな感じです!(具体的な写真や商品名などは隠させていただいてます...!)

最後にはチーム開発研修について、アドテクの全体会議で発表させていただく機会をいただきました! スライドが完成したのはギリギリでしたが、アドテクの方々の温かいコメントのなか発表を行うことができました。
発表後にも

  • 開発と文化どちらも大事にしててすごい
  • とても実践的で学びが多いものになっていそう

など、たくさんの温かいフィードバックをいただくことができ、チーム開発研修は無事に幕を下ろしました。

全体を振り返って

このようにして幕を閉じたチーム開発研修ですが、一貫してチーム内で大事にしていたことがありました。

  • 楽しむ
  • 相互に尊重しあいフィードバックしあう

これらのことをまず優先して考え、各スクラムイベントのときに意識しながら議論できました。 その結果として、チーム開発研修を良いものにできたと考えています。

また、今回の研修を踏まえて技術的な面に加えて、自分の中では以下のようなことを特に学ぶことができました!

  • スケジュール感の把握の仕方
  • 報告と相談の重要性

「最終ゴールからどれだけの期間が残されているから今はこれをやるべき」と考えたり、「開発がスムーズになるようなコミュニケーションはどうあるべきで、今のチームに必要なものはなにか」を考えることはチーム開発でしか学べないものであり、スクラム開発によりこれらについて短い期間で何度も振り返ることができました。 現在では実際に業務に携わっていますが、これらの重要性は何度も再認識しています。 チーム開発研修を振り返って、業務に直接関わる技術やコミュニケーションなどを幅広く学べたと思います!

おわりに

今回は新卒研修の大トリであるチーム開発研修について紹介しました。 アドウェイズらしい、個人個人を広く尊重し、温かく、色々な挑戦をさせてくれる環境がこの研修からも感じることができました!