こんにちは!
広告システムの開発チームでスクラムマスターをしている府金です!
blog.engineer.adways.net
この記事を記載した りょーま
の後継者に当たります!
2019年も早々に1月が終わってしまいましたね。
私は早速インフルエンザになりました。
皆様もお体にはお気をつけください!
さて、今回は年明けに行って来ました RSGT2019
について書きたいと思います!
RSGTって?
Regional Scrum Gathering® Tokyo
は、
スクラムの初心者からエキスパート、ユーザー企業から開発企業、
立場の異なる様々な人々が集まる学びの場です
Regional Scrum Gathering® Tokyo 2019
スクラム(アジャイル)に関わる人達が集まって交流し、知見を共有する場ですね!
スクラムマスターの府金も社外のスクラムを勉強させて頂きました。
どんな会?
3日かけて行われるギャザリングになります!
「ギャザリング」って何だ?と思ったので調べて見ました!
meeting:議論や何かを決めるために集まることです。 connference:特定の問題について討議するための会議で、定例会の場合によく使われます。 party:社交するための集まりです(飲んだり食べたり、踊ったりする)。 gathering:社交的でアットホームな集会のことです。
セミナーやカンファレンスはよく聞くのですが、ギャザリングは初めてでした!
ただ、スクラムチームにとても重要な要素としての 心理的安全性(psychological safety)
を考えてのgathering:社交的でアットホームな集会
としたのかなと思うと納得しました!(府金的に)
RSGTのまわり方
RSGTでは3日間のスケジュールが決まっています!
主に同じ時間枠で、公演A|公演Bと公演内容が別れているのでどちらに参加しても平気です!
今後参加を考えている方は予め興味あるセッションを決めて参加することをおすすめします!
また、ホワイエにて公演外時間でもLTやディスカッションが行われたりしていました!
人によって色々な楽しみ方をしていました。
内容紹介
さて、私も3日間参加した中でいくつか内容を紹介したいと思います!
1~2日目 【公演】
Yusuke Amano / Toshiyuki Ohtomo - チームワークの会社で最高のプロダクトを目指すチームができるまで / RSGT2019 - Speaker Deck
スクラムを始めてある程度導入が進み、「なんかうまくいかない・・・」から奮闘する内容。
外部スクラムマスター大友さんのサポートを受けて、改善を行っていく流れをお話頂きました!
改善のために、「やったこと」「やってたけどやめたこと」が具体的で、「おー!そうやったのか!」「うちでは最近始めたけど、、それやめたのかぁ」など非常に共感できる部分や新しい発見をできました!!!
同時にスクラムにはチームによって色があることを再認識できました。
それは、会社の雰囲気や環境によるものもありますが、同じ部署の別チームで色はでるかと思います。
こういった社外で上手くいっている知見をそのまま持って帰っても上手くいくとは限らないし、そもそも試せる環境でもないかも知れません。
ただ、できるできないではなく「とりあえずやってみる」が大事という事を実感しました!
Tatsuya Kinugawa / Rochelle Kopp - そのときサーバントリーダーはどう振る舞うか - Speaker Deck
「サーヴァントリーダーシップ」
言葉は何かの本で聞いたことあるけど厳密には知らないな。🤔くらいから入りました。
サーヴァントリーダーシップポリシー
1.マネジメントはチームに何をすべきか指示するよりチームをサポートする 2.マイクロマネジメントは推奨されない 3.権限委譲をよしとする 4.マネージャはチームの障害物を取り除くのを助ける 5.マネージャは優れた聞くスキルとフィードバックスキルを持っている 6.マネージャは、従業員が神経質になる過度な批判や過大な要求をしない 7.プレイングマネージャなどというものはない
サーヴァントリーダーの行動
- Listening (聞く力、上手な質問の仕方) - Awarenes(気づく力、歩き回りによる管理) - Empathy(共感する力、多様性尊重) - Foresight(予見する能力) - Conceptualization(概念化する力、ビジョンの示し方) - Commitment to the growth of people(人間的成長を助長する力、フィードバックの伝え方) - Healing(癒やす力、Win-Winの交渉術) - Persuasion(説得する力、意見の述べ方、納得を得る) - Building community(チームビルディング、心理的安全性のある環境作り) - Stewardship(長期的な考え方)
一通り聞いてみて、上記をそなえている人は属に言う「(すごい)良い人」なんだなと思いました。笑
また、スクラムに大切な要素やメンタリングの技術に似通っている内容が多く、「信頼できる人」に共通して備わっているスキルですね。されている側からすれば、「もともと穏やかな性格の人」や「人当たりのいい人」など人間性として見られがちですが、れっきとしたスキル(技術)であることは自分もメンターをして学びました!
また、今回の公演に多く登場した「心理的安全性」という言葉。チームに対する変革も、メンバーの主体性も革新的なアイディアもこの安全性が保たれた上で出てくることですね。サービスやチームの改善など何をするにしても非常に大切だと思いました!
サーヴァントリーダーの実践はなかなか難しいと感じましたが、下記のようにメリットも大きいです。
資料にもかいてあるようにまさに「日本企業への良い解毒剤」ですねb
サーヴァントリーダーシップのインパクト
- 会社全体のパフォーマンス向上(収益改善) - 自分のチームの能力が平均的なチームのそれより高く感じられる - チームのパフォーマンスがよくなる - カスタマーサービスの向上 - 従業員満足度と、仕事への満足度の向上 - 従業員のクリエイティビティ向上 - 従業員同士の助け合いの助長
3日目 【OST&クロージングキーノート】
OST (Open Space Technology)
OST!!
ってなんだ!?
3日間で知らないことが続々でてきます。
OST (オープン・スペース・テクノロジー)は、参加者が情熱と責任をもって話し合いたいテーマがすべて取りあげられ、オープンな話し合いによってアクションプランが生み出されるという、ホールシステム・アプローチ(※)の代表的な技法です。1985年ハリソン・オーウェン(Harrison Owen)氏によって提唱されて以来、世界各国の企業、行政、教育、NPOなどで高い成果を上げています。
やり方を簡単に言うと、話したいテーマがある人は紙に書き前で「〇〇について話したいです!」と宣言し、それを見て「一緒に話してみたい!」と思った人が、集まりディスカッションを行うことのようです!
話す場所は用意されている机でも廊下でも床でもいいみたいです。(邪魔にならないように) 主に模造紙と付箋をみんな利用していたので、ある程度スペースがある方がやりやすそうですね!
また、1度参加した場所にずっといなくてはイケナイわけでもありません。他にも気になっていたテーマがあったらそっちに顔をだすことも、ある程度聞きたいことが聞けたら、次々と回るのもOKですb
OST初心者の私は気になるテーマに張り付いていました!笑
特にゴールはなく、時間内で話したいことをそれぞれ話す感じでした。
成果物として模造紙がありましたので載せさせていただきます!
Naoyuki Ide - よなよなエール流 熱狂を生むチームづくり ~8年連続赤字から13年連続増収増益までの軌跡~
クロージングキーノート
3日目最後の公演は、株式会社ヤッホーブルーイング社長の井手直行さんにお話頂きました!
よなよなエールは普段からよく飲んでいますが、会社のことはあまり知りませんでした。
内容としてはスクラムというよりはチームビルディングでしたが、結論から言うと非常に感動しました...!
特に新しいプラクティスを紹介していたわけではありませんが、創業から現在までの経緯を熱く語って頂きました!
やはり強いなぁと思ったのは【差別化】という部分でした。「人と違う道を進み続ける。」という部分を特に強調されていましたが、プロダクトであるビールを知ればまさにその結果だろうと実感しました。
そもそも「よなよなエール」という前進的なビールが20年前からあったということを知り衝撃を受けました....!!!!
パッケージも20年前から変わっていないという。。すごい。。
また、ファンから愛されているプロダクトの共通点としては開発者がファンのことを1番に思い、価値を提供し続けていることが話や文章から感じられるとこだと思いました!もちろん開発者がプロダクトを愛することも大事ですね!
最後に非常にいいお話が聞けて満足でした。
※あと井手社長が着用していた「よなよなエールTシャツ」とてもいいなと思い、早速購入しました!笑
最後に
このくらいの大規模な集まりは初めてでしたが、やはり自身と近い役割同じ目的を持つ人との交流は特に有意義なものだと改めて実感しました!
今回の学びでは「すでにやってるもの」「やってるけど本当にいいのかな?なもの」「すぐにできるもの」「相談してできるもの」「いまの状態では難しいもの」「やる必要ある?なもの」といろいろとありましたが、知見で留めずにまずは実践していきたいと思います!
なによりチームを「もっとよくしたい」とモチベーションが上がりました!
また、RSGTも年々規模が大きくなっているということで、それだけスクラムがメジャーになり人口が増えているということを思うと嬉しく思います!来年もぜひ参加したいと思いました!
皆さんにもこれをきっかけにRSGTもといスクラムに興味を持っていただけたら嬉しいです!
本記事を最後までお読みいただきありがとうございました!