こんにちは!アドテクノロジーDivの呉です。
最近偏食の息子が保育園の給食を完食するようになり、
食べることの楽しさを伝えられたようです。
さて、4月にアドテクノロジーDiv(以下「アドテク」)に新卒2名が配属され、
約2ヶ月の研修を受けました。
今回はその内容をご紹介したいと思います。
全体のスケジュール
上記のスケジュールの通り、約2ヶ月かけてプログラミングとインフラの基礎知識を学びつつ、
OJTを通して簡単な案件を担当することでチーム開発を体験し、開発〜リリースの流れを把握します。
研修の実施内容
アドテクの研修内容は主に「プログラミング」と「インフラ」と「チーム開発体験」の3軸になります。
- プログラミング(6日間 x 3言語)
- 言語ごとに(Vue.js, Scala, Perl)、手を動かしてプログラムを書き、言語基礎記法を学ぶ
- 演習問題を解きながら、言語の基礎力を深める
- アプリケーションの設計に沿った簡易アプリケーションの開発へのチャレンジ
- インフラ(7日間)
- サーバ構築を通してシステムの全体像の把握やLinuxの基本知識を学ぶ
- 障害体験を通して目の付け所を養う
- どの段階で遅いのか?どんなログがあるのか?調べられるようにする
- チーム開発体験(5日間 x 2回)
- フロントエンド(Vue.js)とバックエンド(Scala)分けて2回実施する
- 学んだ基礎知識でプロダクトコードを見て読み書きができるようになる
- プログラミングだけではなく、OJTを通してチーム開発工程(設計、開発、テスト、リリース)を体験する
- その他
- メンター活動(週2回以上)
- スクラム講座
- 輪読会
- 外部研修
プログラミング
言語ごとに6日間かけて演習の課題を行います。
基本的に用意された課題を各自黙々で解いていく感じで進めました。
Zoomを常に接続している状態にしているため、質疑は随時受け付けられる状態にしてあります。
また、下図のように当日に書いたコードや気づいたことMRで提出され、
先輩のアドバイスやレビューを受けながらプログラミング基礎知識の理解を深めました。
インフラ
Webサービス(簡易LAMP構成システム)の構築や障害体験を通して、
AWS環境に触れてみたり、開発運用に必要なLinuxの基本知識を勉強します。
このセクションでは2部構成で7日間をかけてやります。
前半:サービスの構築(5日間)
イベント | 概要 | |
---|---|---|
1日目 | 課題の説明 黙々作業 |
VPCやサブネット等の基本ネットワーク整備の調査・設計・構築 |
2日目 | 黙々作業 | アプリの構築やテスト |
3日目 | 中間レビュー | 途中の状態を図にして中間レビューを通して壁打ちする |
4日目 | 黙々作業 | オプション課題(EC2からマネージドサービスへの置き換え) |
5日目 | 成果発表&振り返り | システムの最終状態を図面でまとめる |
ここではじっくり時間をかけて、
どんな風に調査、構築を進めていくかを見守るようにしました。
セクションの中盤に教育担当者と中間レビュー会を実施します。
壁打ち相手として調査、設計に対する相談、議論なども行いました。
最終的にこんな感じの成果物になりました。
いい感じですね!
後半:障害対応(2日間)
仮にサービス障害が発生した時に、
考えるべきことや対応すべきことを実際に体験してもらうことにしました。
過去に障害体験の進め方の記事を書いていましたので、
よかったら下記の記事をご参考ください
チーム開発体験
イベント | 目標 | |
---|---|---|
1日目 | 色々説明(チームやプロジェクトの説明) | チームについて理解ができる 開発する案件の仕様について理解ができる |
2日目 | 開発準備やスクラム見学 | 環境構築行い、開発できる状態にする スクラムにおけるイベントを体験し、雰囲気を知る |
3日目 | チーム開発 | 開発を進めることができる |
4日目 | チーム開発 | レビュー会に成果物(途中でもおk)を出すことができる |
5日目 | チーム開発 | レビューと動作確認を行い、実装が問題ないことが確認できる |
6日目 | チーム開発 | 本番デプロイを行い、APIの動作確認ができる |
アドテクではスクラムを導入してるので、
スクラムにおける各種のイベントに見学しながらチーム開発の雰囲気を知り、
配属前に現場での仕事の流れを理解してもらうように意識しています。
現場チームにサポートしもらいながら、
プロダクト開発〜リリースまで体験します。
また、新卒としての振る舞いや仕事の進み方を重視しているので、
毎日下図のように簡単な振り返りをするように意識しています。
その他
他にも色々やっていますが、例えば
- アジャイル的考え方やスクラム開発の基礎(1日間)
- OJTでは理解しきれないスクラム開発における各種イベントの目的や用語を改めて勉強する
- 輪読会の実施(隔週に1回)
- 現場や教育では吸収できない部分を補う
- メンター活動(週2回以上)
- 研修で黙々作業が多いのとフルリモートによるコミュニケーション不足の緩和
- 外部研修(3日間)
- AWS Jumpstart for NewGrads
AWS Jumpstart for NewGradsについて詳しく知りたい方は、
弊社新卒エンジニアはイベントの雰囲気がわかりやすくまとめておりますので、
ぜひこちらの記事をご参考ください。
全体を通しての振り返り
定番のKPT形式で振り返りました。
自分自身の課題を深く掘り下げて改めて考えてみることで、
問題解決のためのロジカルシンキングを鍛えられます。
名前を伏せて内容を一部公開します。
最後に
いかがでしょうか
アドテクの新卒エンジニア研修内容について紹介しました。
少しでも雰囲気は伝わりましたでしょうか?
就活中の学生さんに参考にして頂ければ幸いです。