お疲れ様です!
ADWAYS DEEEでエンジニアリングマネージャー(EM)をやっている、いとうです。
最近、2人チームで開発を進める経験をしました。
もともと5〜6人で1チームを作っていましたが、複数個のミッションに対してチームを2つに分け、2人チームを編成しました。
実際にやってみると、想定外の発見がたくさんありました。
今回はその経験をそのまま書いてみようと思います。
2人チームを作った背景
2026年2月ごろ、チームをミッションごとに細分化することになりました。
いわゆるグロウアンドスプリットパターンです。

そこで私はプレイングマネージャーとして、シニアのプロダクトエンジニア(Aさん)と2人で動くことにしました。
この決定をする際に考えたことは2つありました。
- 既に進んでいるプロジェクトは2人で残りを走り切ることができる
- コミュニケーションパスを最小限にできる
1つ目はスキルセットやメンバーの知見に依るところが大きいです。
今回は私とAさんがチーム分割前から、プロジェクトで開発している機能をPSF・運用に乗せるために動いていたので、この2人をプロジェクトに残すことに決めました。
生成AIの登場によりデリバリーを高速に行いやすくなり、またデスクリサーチやプロトタイピングしやすくなったことから、思い切って2人チームをつくる決定をしました。
2つ目は意思決定のスピードに直結する内容です。
生成AIにタスクを任せることで、人の仕事は意思決定にシフトしていくという話を当時からよく聞いていました。
素早く話し合い意思決定することを目指し、2人チームにしたら面白そうと思っていました。
実際やってみてどうだったか
2か月ほど実施してみて、よかったことも大変だったこともあったのでご紹介します。
よかったこと1:コミュニケーションコストがとにかく低い
期待していた通りでもありましたが、コミュニケーションコストがとにかく低かったです。
チームメンバーが多いと会議をセッティングしファシリテーターを立てる必要がある一方で、2人の場合はあらゆることを対話形式で進めることができました。
例えば、レトロスペクティブはファシリテーターを立てず、議論したいものを選ばずに全てさらって議論しました。
また、レトロスペクティブの進め方なども2人で話し合いながら決めることができました。
対話形式とすることで発言はマストになりますし、2人の納得のいくところまで議論をすることも可能になりました。
よかったこと2:その結果意思決定が早い
対話形式の結果、意思決定が早かったです。
すぐに集まって相談でき、タスクの優先度やプロダクトに関わる意思決定を早く行うことができました。
また、外部への動きも軽くなり、課題が出たら2人でさっとステークホルダーへ聞きに行くことができました。
結果として、ステークホルダーが持つプロダクトの課題をこのチームで5つ解決できました!
よかったこと3:開発速度に大きな懸念が出ない
もうひとつ大きかったのが、AIを活用することで開発速度が犠牲になりにくかったことです。
正確に言うと「腕力(人数による実装量)は減るが、スピードは下がらない」という感じでした。
- 並列で複数のコードをサクッと生成してもらえる
- プロトタイプを素早く作れる
- 仕様の認識合わせをAIを挟みながら素早く行える
特に、仕様をテキストに落として認識合わせをしてから実装に進むサイクルが、2人だとシンプルに回りました。
また、ロールの壁が自然となくなってきたのも面白かったです。
PdM的な視点、設計的な視点、実装的な視点を、2人がそれぞれ意識せず担い合っていました。
「担当外だから」という心理的な壁が消えて、チームとして必要なことを柔軟に行うことができている感覚がありました。

大変だったこと1:1人休むと1人になる
当たり前のことですが、2人なので1人休むと残りは1人となります。
そうなるとレビューができなくなって、作業が停滞しやすくなります。
大変だったこと2:もう一方のチームのキャッチアップが重い
私はメインチームとは別に、エンジニアリングマネージャーとしてもう1チームの一部サポートも担っていました。
状況把握・リソース調整や報告などを片手間でこなすのは、集中力が分散する意味でコストが高かったです。
所感:恩恵はメンバー特性によって変わる
今回はうまくいったことが多く感じられましたが、これはメンバーのスキルセットによって効果は変わると思います。
例えば、シニアとジュニアの組み合わせとする場合は、OJTや教育という特性が強くなりやすいです。
プロダクトエンジニアとデザイナーという組み合わせの場合は、UI/UX面での改善が素早く回りやすくなるとも思います。
また、2人だと関係性がパフォーマンスに大きな影響を与えます。
例えば遠慮しがちな2人であれば、議論も生まれづらかったのかなと思います。
仲が良くなかった場合は逆に悪影響となってしまう可能性もあります。
このように、2人チームの恩恵の出方は、メンバー特性によっても大きく違うだろうなと感じました。
まとめ
チームサイズを議論するとき、「何人いるか」よりも「何を重視するか」「誰がいるか」「どんな状況か」「AIをどう使うか」のほうが、今は重要だと感じています。
チームの組み方に銀の弾丸はないと思いますが、小さいチームで裁量を持ちながらAIと一緒に動く経験は、自分の中で大きな気づきになりました。 "ピザ1枚以下"の2人チームでも十分に成果を出せると分かったのはとても興味深かったです!
この記事が、AI時代のチーム編成について興味のあるマネージャーの方々の参考になれば幸いです。