「相手に伝わらない」を解消するために、コミュニケーション本を読んでみた

皆様お久しぶりです。技術本部 インフラストラクチャーDiv エンジニアとしてオンプレ・クラウド全般の管理を行っている中嶋です。
直近の業務としては社内ファイルサーバのクラウド移行(PM的ポジション)、SaaSのSSO認証対応(単独で遂行)などをメインに動いております。
今回は、普段本を全くと言っていいほど読まない私が「コミュニケーション本」を読んで感じたこと等をつづっていこうと考えてます。

読み始めたきっかけ

ありがたい事にPM的なポジションでプロジェクトを遂行していく機会を頂くことが多くなりました。 プロジェクトを進める上で、プロジェクトメンバーや上長との認識の齟齬が発生してしまうことが度々あると感じてました。
認識の齟齬とは、具体的にプロジェクトの進め方や優先度について事前に認識を合わせていた内容ではお互い納得していたものの、いざ行動に起こすとなった際に「こうだったんだっけ?」となってしまう等の事象が発生していた事を指しています。
これは3年前に、全社的にリモート勤務になったことで「ちょっといいですか?」から気軽に話せる場というものが少なくなったことも影響しているとは感じていました。こまめに会話できていた時はズレもすぐ気づいて修正できていた印象で、時間が空けばあくほどそのズレも大きくなってしまっていました。
認識がずれてしまうと人間は「なんで自分の思ってる事と違うんだ?前に確認したはずだろ?」と思うのが普通かと思います。
また、それが何度も続いてしまうとお互いにフラストレーションも溜まりうまくいくはずの会話も何だかうまくいかなくなってしまうということもあるかと思います。
そこで、具体的に改善に向けどのような行動をしていくかを考えました。

行いたいと思った取り組み

  • 自身の考え方や動き方の問題点を見つけ常に改善するよう心掛ける (自分自身で気づき、改善する)
  • 上記について、上長からアドバイスや課題を収集する (上長を巻き込み客観的な意見をもとに改善する)
  • コミュニケーションを増やす (上長・関係者を巻き込み、こまめに認識を合わせる)

上から順に、個人→上長→関係者と影響範囲が小さい順に並んでいるかと思います。
まずは自分自身で変えられる部分から変えていきたいと思い、自分自身だけでできる部分から取り組もうと考えました。
しかし、今までこのような取り組みをしてきた経験がなく自分で考えようにも何からすればよいのか分からないという状況に陥りました。
上長の助言もあり、まずはコミュニケーション本を読み、知見を得ることが大事だと考えました。

買った本

※上2冊は読破、一番下の3冊目は半分ほどまで読了

読んでみて

特に共感した、感銘を受けた部分について本に書かれていた内容を参考に所感とともに紹介します。

なぜか好かれる人の話し方 なぜか嫌われる人の話し方 より

言葉に込められた意味まで100%相手に伝わることはない

自分の頭の中では事情や状況まで把握できているので大丈夫だと思っても、相手にはその意図が100%伝わるということはないという意味です。
伝え方次第で受け取る方も解釈を間違ってしまう可能性があるので、できるだけ誤解や齟齬の無いように伝えるのが大切だと感じました。
自分の発言によって相手がどう受け止めるか、どう感じ取るか相手の立場に寄り添った形で伝えるようにしたいです。
私は今まで、このくらい伝えれば相手にも伝わるだろうと考えて発言することが多かった(多くを伝えすぎてしまうのは「こちらが相手の理解力がないと思っている」と思わせてしまっていると考えていた)のですが、これからは相手に寄り添った発言を心掛けたいという気持ちになりました。

(自分にその意図がなくても)否定と捉えられるような言い回しはやめよう

言葉は受け止める側が感じたことがすべてです。自分がいかにそのような意図がなかったとしても、相手にとって否定的な発言だと捉えられてしまうとそこで認識違い・勘違いが生まれてしまいます。
自分がどう感じるかという部分に重点を置いて今まで生活してきたので目から鱗でした。相手がどう感じるかを考え、発言できるようになりたいと思ってます。

感謝の気持ちはしっかり伝えよう

PMとして何かお願い事をした時に感謝の気持ちを伝えるのはもちろん、PMではない時でも普段から感謝し過ぎるくらい気持ちを伝えたほうがお互い気持ちよく仕事ができると考えています。

勝とうとしない

人間は自分の正当性の証明のために、「自分は間違っていない」と思いたい傾向にあるらしいです。他人が間違ったことを言ったときにたとえ親切心だとしてもその場で「間違ってますよ」と指摘するのは、相手からするとあまり気持ちいいものではないです。
私は正しいことを伝えたいという想いが強く、ついいつもすぐに訂正しがちなクセがあるので、肝に銘じたいと思いました。

好かれる人が絶対しないモノの言い方 より

自分が言葉を発するときには、気持ちの部分や事情を丁寧に説明する努力が必要

さきほども同じようなものがありましたね。内容としては似てますが、意図を100%伝えるのに近づけるために気持ちや事情について丁寧に説明する必要があると感じました。

褒められたときは感謝をする

こちらも先ほどと同じようですが、こちらの感謝の意味としては、「日本人は褒められたときに謙遜しがちだけど、それをしてしまうと逆に相手を否定してることになったり相手が否定されているように感じてしまうことがある」という意味となります。
謙遜は謙虚に見えるので多用しがちですが、行き過ぎた謙遜は逆に嫌味と捉えられてしまうこともあるので、相手に褒められた時は褒めてくれたことに関してまずは感謝の言葉を返すのがいいなと思いました。

ボキャブラリーを増やす

いわゆるビジネス用語のような部分は自分から身に着けようと思わないと身につきません。例えば褒められたときに「身に余るお言葉をいただき痛み入ります」なんて言葉は普段使わないと思います。このような言葉がビジネスの場でパッと出てくると素敵だなと思いました。

自分のための行為にはまずありがとうを伝える

例えば「資料いる?」と言われたときには「要る・要らない」で判断しがちだと思います。
相手が自分のためにしてくれた行為に対して何も反応しないままにするよりも、自分のための行為には「ありがとう、けどもう持ってるから大丈夫」などの言葉を返すのが良いと思いました。

まとめ

普段の生活の中で意識するようになり、自分目線では気を付けられていると感じます。
今まではこの場面でこうしていたのは良くなかったなという気づきが得られるので本を読んで実践して本当に良かったと思います。
まだ意識して出来ていない部分もあるかと思いますが、普段からコミュニケーションに気をかけてこれから改善していけたらより円滑に仕事が進められると考えています。
何気ない自分の言動は他人から言われないと気づかないし寧ろ言われてないから大丈夫だろうと思いがちですが、みんな気を遣って言わないだけで思うことはあると思います。お互いにコミュニケーションに気を付けて仕事ひいては生活していけたらいいなと思いました。