9年間もブログを書けなかったので、“ブログが書けない”ということをブログにしてみる

こんにちは、アドウェイズ技術部門・責任者の梶原です。ここでブログを書くのは2012年以来、実に9年振りとなります。

なぜこれだけの長い間、自分はブログを書かなかったのでしょうか。
それはこの9年間、書きたい“気持ち”はあったのですが、どうしても筆が進まなかったからです。

今回はその"筆が進まない理由"を自己分析し、そして、今後のブログ執筆への思いを吐き出してみようと思います。

もしかしたら自分と同じように「何年もブログが書けない」という人もいるかもしれない。そんな方にとってこの記事が、少しでも参考になれば幸いです。

“思いや考え”を素直に伝えることができなかった

なぜこれだけの長い間、ブログを書かなかったのか。いや、書けなかったのか。

自己分析をする以前に判明していることが一つあります。それは、“相手の事を意識し過ぎるがゆえ、自分が思ったことや考えをオブラートに包んでしまいがちになる……そんな自分の性格が邪魔をしていることです。

一般的にブログとは、筆者の考えや思いを形にして表現するもの。このブログはアドウェイズの従業員が作る企業ブログのため「業務上得た経験やノウハウに沿い、自分たちの考えを発信する」ことを前提に更新しています。

しかし私は、そのような“自分たちの思いや考え”を具体的に書こうとする度に、この性格に邪魔をされてしまうのです。

記事の内容によっては、個人やチームが特定されてしまうことがあるのではないだろうか。書いた記事が自分の思いとは異なる解釈されてしまうのではないか……。このような考えが脳裏に浮かび、筆が進まない9年間が続いたのでした。。

ブログを書けない本質的な原因とは?

“相手の事を意識し過ぎ、自分が思ったことや考えを、オブラートに包んでしまいがちになる”という自分の性格。

前述の通り、この私の性格は、筆が進まない要因の一つだと考えられます。 しかし、自分と同じような性格を持っていても、上手くアウトプットを行えている人は世の中に沢山いることでしょう。ゆえに、この“考えすぎてしまう性格”だけが、本質的な原因ではないのかもしれません。

さらなる理由を探るため、自分の考えを“形”にして伝える場面を思い浮かべ、得意な場面、苦手な場面を洗い出してみることにしてみました。

上記の結果から、いくつかの要素が判明しました。一つに、人数は関係がないこと。また、発信をすること自体が苦手なわけではないということもわかります。そしてここで、ある決定的な要素も見えてきました。

それは「対象者の事をよく知っているか、知らないのか」という点。私はこれまで「相手が自分のアウトプットを聞いてどう思うか、どう影響するだろうか」と想像をしながら、コンテンツを作っていることが多かったのです。

要するに、対象者が決まっていない、もしくはよく知らないという場合に対し、内容やストーリーを決め打ちで作ることができないのです。
ブログは世界中に発信しているものであり、受け取る方全員の考えを私は知ることはできません。その要素により、何をどう発信すれば良いのかが、定まらない状態に陥ってしまったのでした。

さらにもう一点、前述した自分の性格も、やはりブログを書きにくい状態を生んでいました。

上記の“アウトプットが苦手な場面”に「少人数であっても他部署や他領域の人が混じっているような場面」という内容があります。言い換えるとこれは、対象者の指向性が多種多様な場面を指しています。

様々な部門の社員が集まる場面や、社外向けのセミナーなどは、指向性がバラバラだったり、そうした前提で場が作られていることがほとんど。このような場合で私は、いろいろな指向性を持つ方々を意識し過ぎてしまい、すべての人に納得してもらいたい、と考えてしまっていたのでした。
ただ、そうすると内容も薄くなり、発信をすることすら困難になる。これはブログの執筆にも同じことが言えるのではないでしょうか。

ブログ執筆の今後について

以上、分析の結果、上記のような要因が見えてきました。今後はこの要因を元に、解決案を考えていく必要があるでしょう。(性格的な要因が大きいので、正直なところすぐに変わるとは思っていないのですが......)

ただ、心がけることは一つ決まりました。それは「相手の事を意識しすぎず、素直に自分が思ったことや考えをアウトプットする」ということ。

これまで発信していなかった自分の“本音”を伝えていく。そのためには、とにかく自分の思いや考えを発信をしていくことが大事である、と考えたのです。そして、今回のブログはまさにそれを実行した記事になります。

自分は技術部門の責任者という立場であるため、9年振りに書くブログは「誰が読んでも素晴らしい」というコンテンツにしなければならない、というプレッシャーもありました。

ただ、今回このような分析をすることで、ブログを書けなかった要因が分かり、次のアクションも決めることができました。誰に読まれるか、どんな感想が欲しいのかなど、相手のことをそこまで深く考ずに書くことが、今の自分にとって大切なのでしょう。

そして冒頭でもお伝えした通り、もしかしたら、自分と同じような境遇の方もいるかもしれません。良かったらこの機会に、思ったことをありのまま発信していっても良いのではないでしょうか。