アジャイルな組織にUXチームを作って色々試している話

こんばんは。
最近職種をなんと名乗っていいか分からないりょーまです。
アジャイルとかUXとか色々やってる人です。

昨年末の記事で、スクラムマスターを辞めサービスデザインを推進して行くと心高々に宣言しました。

blog.engineer.adways.net

今回は活動の一部を伝えられたらと思います。

(ちなみにアジャイルの話は全然しません)


背景

スクラムを採用し、イイ感じなチームに成長!
しかし、満足にプロダクト貢献できているかというと、そうでもありませんでした。残念。(詳しくは前のブログで)

良い作り方とか良いチームワークは出来てきたのですが、良いモノ・コトを考える思考・行動が欠けていたのです。

価値の高いプロダクトを作る

その目的を果たすため、当時スクラムマスターをやっていた私は、未開の地、UXデザインにチャレンジしてみたのでした。


何故UXなのか

価値の高いプロダクトを作るという話ですが、なぜそれにUXデザインが必要であるのか考えてみましょう。

まず、我々の使命はユーザーの課題を解決する事です。

ここでいう課題というのは、その人の生活や仕事や娯楽を良い状態にするために解決しなければならない問題の事です。

課題は放っておいても解決されません。
そうなるような体験を意図的に作り出す必要があります。

体験を戦略的に計画的に設計するのがUXデザインと呼ばれる手法(視点)となります。

どれだけ早く正確に物事を作り出しても、それがユーザーが求めていない体験で有る限り価値は産まれません。


勉強会の開催

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幸いな事にUXデザインに関心があるメンバーが同じ組織に複数名居たので、一緒に勉強する事にしました。

方法は至ってシンプルで、書籍の内容を元に実際に自分達のチームで使えそうな事をディスカッションする感じです。

ここで大事なのが、必ず行動に繋げる事です。
行動に繋げるためには、小さく計画を立てましょう。
(スクラム的な考え方はこういうとこにも活きてきますね)


実際にやってみたこと

ユーザーインタビュー

課題を解決する事が大事と前述しましたが、誰の課題を解決するのでしょうか。
PM?上司?エンジニア??違いますよね。
実際にプロダクトを活用する人達(ユーザー)です。

彼らが何に困っているのか、どんな体験を求めているのかを対面で直接聴く事がユーザーインタビューと言われる手法です。

ユーザーインタビューもただ聴けば良いというわけではなく、というか「ただ聴く」事がいかに難しいかというか笑
実践や学習の中でいくつか学んだ事を挙げます。

目的を明確にする
なぜ聴くのか。何を聴きたいのか。

「あなた」は聴く人
あなた:情報が欲しい人。相手:情報を提供してくれる人
関係と役割を十分に理解して進めましょう。
いわゆる傾聴が重要です。インタビューの場で自分の話は極力控えましょう。

ラポールの構築
あなたは、どんな人に話をしてみたいですか
常に謙虚に、受容する姿勢で取り組みましょう。

バイアスに気をつける
きっとこうだろう。あれは間違いない。
こういった思い込みはインタビューの場では捨てましょう。
10人いたら10人の物の見方、感じ方があります。
価値観を固定化してしまう事で、気付くべき重要な事を見逃してしまします。
リフレーミングという考え方もあります
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オープン・クローズドを使い分ける
オープンクエスチョン:どんな食べ物が好きですか?
クローズドクエスチョン:お肉好きですか?
前者は回答に制限がなく、良い意味で予想外の答えや発見があります。
後者はYes,Noで回答できる聴き方で、シンプルでコストもかかりません。
前述にもあるように、インタビューはバイアスをかけない方が色んな発見があるので、基本的にはオープンクエスチョンが良いです。
ただ、相手によっては何て答えて良いかわからなかったり、ただひたすら大人しかったりと、色んなタイプがいるので、そんな時はクローズドクエスチョンを使い、少しずつ回答を拾っていくと良いと思います。


カスタマージャーニーマップ

出ました!というくらい有名なツールですね。
ユーザーの行動を場所や感情も交えて可視化する課題分析の手法です。
(やり方とかはググってください。山ほど出てきます)

ユーザーインタビューの情報を元に作成しました。

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壮大なものが出来上がりました。
ここに価値の卵が詰まっているはずです。


KA法

ユーザーインタビュー等で得られた定性情報から、本質的ニーズや体験価値を導出するための手法です。
ユーザーの行動には必ず目的や意図があって、それらを解決したり、よりしやすくできたら価値だよね。って考え方です。

KA法のやり方は至ってシンプルです。

出来事+ユーザー心理+価値
以上の三点で考えます。

現在ユーザーが実現できていない事が取り上げられることも多いと思います。その時は未充足な体験価値があると捉え、カードに書き起こしましょう。

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まとめ

以上をざっとまとめるとこんな感じになります

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今年の目標

この一年で、UXやサービスデザインを組織の文化にまで昇華させる事が私達のチームの目標です。
そして、その先に本当に価値の高いプロダクトがあるはずです。

本ブログでは2ヶ月毎に枠を貰ったので、継続的に進捗をお見せできると思います!


最後に

少しずつではありますが確実にデザイン活動は進んでます。これはチームとして一緒に取り組めているからだと思っています。皆に感謝です。
(ブログ中に出てくる画像は同じチームのN氏の作品です)

私一人では何もできないので、チームを頼り、チームに頼られそんな相互関係的な状態は維持向上していきたいですね。

令和元年は我々のUX元年となることでしょう。

それでは皆さま有意義なGWを!