チームのマネージャーでre:Workの読み合わせをしてみた

Adways Advent Calendar 2020 18 日目の記事です。


 

お久しぶりです。アドウェイズの小松です。前にjQureyの記事を書いてから、約8年ぶりにブログを書かせていただくことになりました。

8年、、、めちゃくちゃ長いですね!

当時は技術者として頑張っておりましたが、今は、マネージャーを頑張っております。

これまではついつい我流でマネージメントを実践してしまっていたのですが、今の部門で「マネージャーのスキルも高めていこう!」という動きがあり、その流れに乗って、いろいろと勉強させていただいています。

その勉強したものの中から、1つピックアップして、お話し致します。

re:Workって何?

「Google re:Work(リワーク) は、データ分析を基に考えられた人事施策について、Google(グーグル)が他の組織と一緒に共有し推進しようとする取り組みです(下記より引用)」
https://rework.withgoogle.com/jp/about/

ご存知の方の方が多いかもしれませんが、僕は勉強会で初めて知りました。

Google re:Workには2020年12月10日現在で8つのテーマがあり、今回の勉強会で取り上げたのは、この中の「マネージャー」というテーマです。

この「マネージャー」というテーマの中で、更に「ガイド」に分かれており、「ガイド」の中に「ステップ」とそれを活かすための「ツール」が内包されています(ツールがないガイドもあります)。

マネージャーのガイドは全部で8つです。

  • 仕事の面だけでなく個人的な面でもチームに配慮する
  • 優れたマネージャーの要件を特定する
  • マネージャーにフィードバックを提供する
  • チームのビジョンを設定してメンバーに伝える
  • マネージャーにコーチングを指導する
  • チームに権限を与える
  • 専門知識でサポートし、結果を重視する
  • マネージャーを育成・サポートする

どれもこれも、全部、うまいことやれたら良いマネージャーになれそうな雰囲気があります!!

僕らのチームではこれらのガイドを1つ1つ網羅的に検討するのではなく、包括的に「マネージャー」というテーマについて掘り下げるアプローチを取りました。

その中で最初にフォーカスを当てて考えたのは「優れたマネージャーの要件を特定する」です。

優れたマネージャーの要件を特定する
https://rework.withgoogle.com/jp/guides/managers-identify-what-makes-a-great-manager/steps/introduction/

Google曰く「年に 1 回実施される社員アンケートのコメントと業績評価に目を通した研究チームは、評価の高いマネージャーに共通する 10 の行動様式を見つけました(上記より引用)」とのことです。

行動様式は以下になります。

  1. 良いコーチである
  2. チームに任せ、細かく管理しない
  3. チームの仕事面の成果だけでなく健康を含めた充足に配慮しインクルーシブ(包括的)なチーム環境を作る
  4. 生産性が高く結果を重視する
  5. 効果的なコミュニケーションをする - 人の話をよく聞き、情報を共有する
  6. キャリア開発をサポートし、パフォーマンスについて話し合う
  7. 明確なビジョンや戦略を持ち、チームと共有する
  8. チームにアドバイスができる専門性がある
  9. 部門の枠を超えてコラボレーションを行う
  10. 決断力がある

これ全部大事ですよね。。こういうマネージャーと共に働きたい!というエンジニアは多いんじゃないかなと思います。

さて、僕らマネージャー陣は「自分たちが、出来ているであろうことと、出来てないであろうこと」を仕分けてみました。

今の自分たちとre:Workでの定義との差分

自分たちに何が足りていないのか?

仕分けの結果、この5つが足りてないかも、、となりました。

  • 生産性が高く、結果を重視する
  • チームの仕事面の成果だけでなく健康を含めた充足に配慮し、包括的なチーム環境を作る
  • キャリア開発をサポートし、パフォーマンスについて話し合う
  • 部門の枠を超えてコラボレーションを行う
  • 決断力がある

分析は定性的で何かしらの指標を用いたわけではないのですが、現実と大きく差異はないかなと思っています。

どこに重点を置くのか?

足りてない部分が明確になったところで、改善を考えるわけですが、今できてるであろう部分が100点というわけでもありません。

そもそもre:workの10項目は、全て大事な要素だと考えているため、10項目のどこに重点を置くのか?考えました。

もちろん10項目全てが大事だと思いますが、僕らの組織にとって優先度が高い項目と低い項目に仕分けて取り組む順番は決める必要があると思います。

僕たちは議論を行い、まず以下の4項目を重点項目にしよう!と考えました。

  • 生産性が高く、結果を重視する
  • 効果的なコミュニケーションをする
  • 明確なビジョンや戦略を持ち、チームと共有する
  • チームにアドバイスができる専門性がある

まとめると「チームが高いアウトプットを出せるようにメンバーと一緒に努力し、自分たちの向かう方向をしっかり共有し、チーム内の課題に対してきちんとアドバイスできるマネージャーたち」といった感じでしょうか。

re:Workについて検討したことで得たこと

re:Workについて検討したことで、re:Workに関連すること以外にも個人的に「良いな」と思ったことがありました。

それは「マネージャーたちもチームであること」です。これは僕の個人的な思いなので、他のマネージャーと認識合わせをしたわけではないのですが、、

雑用から始まり、会社から降りてくる抽象的な指示を具現化する目標設定まで、マネージャーが行う業務は広く多岐に渡ります。

それらを一人で全てをカバーするのはとても大変ですし、おそらく品質の担保ができないと思います。対人関係のコントロールが上手いマネージャーもいれば、技術のリーダシップをとることが得意なマネージャーもいます。

それぞれのマネージャーの強みが活かされるように業務を分担することで結果的に強いマネージャー陣になれるのかなと!

マネージャーは「ヒト、カネ、モノを使って求めらた目標の達成に責任を持つ」ことが土台の仕事です。

僕自身は、メンバーのみんなが動きやすいように環境を整えること、組織全体がより良く回るように、細かい事務をこなすことに今注力をしています。これもまた、目標達成のための一部になっていると考えています。

自分たちの組織が、もっともっと成長して「なにこれすげーこんなのはじめて」を体現できるように、これからも頑張っていこうと思います!

最後、何か決意表明のようになってしまいました。。。(笑)


 

次は天津さんの記事です。