こんにちは。 技術本部でインフラ部門のゼネラルマネージャーをしております、さたかと申します。
今回は2023年に体験したことを踏まえつつ、自身の今後の管理職としてのチャレンジについて、つらつらと書きたいと思います。
何があった
2023年に体験したこと、それはディビジョンマネージャーとユニットマネージャーを兼任したことです。
(当社では一般的な表現でいうところの「部」がディビジョン(以下:Div)、「課」がユニットになります)
兼任することになったきっかけは色々あるのですが、それは本題とは関係ないので割愛します。
兎にも角にも半年ほど2つのマネージャーを兼任することになったのでした。
兼務して感じたこと
兼任は初めてでしたが、ユニットマネージャーとしての経験はあったので何とかなるだろうと思っていました。
しかし、実際に業務遂行していく中で「こ、こ、これは大変だぁ」と感じたことがあったので少し触れたいと思います。
それは「情報伝達」です。
通常ですと
「Divマネージャー→ユニットマネージャ→メンバー(もしくは逆)」
で情報伝達されます。 その際、各レイヤで伝達に必要な情報の整理や集約などがされていきます。
今回の兼任の場合
「Divマネージャー→メンバー(もしくは逆)」
となるので、一見したところ伝達スピード上がり効率的に見えますが、ユニットマネージャーが行う情報の整理や集約についても実施しなければならないため、情報伝達の際の負荷が大きくなりました。
併せて、Divマネージャーとしての肩書があるため、自身の発言がユニットマネージャーに比べ、影響力が強いことを自覚しないといけませんでした。
自分にとっては、当たり前の感覚で意思決定をしたときにユニットだけではなく、Div全体に影響を及ぼすことがあるからです。
そのため、常にユニットとしての決定なのか、Divとしての決定なのかを明示的にしておく必要がありました。
他にも感じたことはありますが、カテゴリ的に表現すると「2つの役割を1度にこなさないといけない」「考えていることを役割に応じてアウトプットしないといけない」という部分の負荷が増えたイメージです。
得た学び
そんなこんなで半年間兼任しましたが、大変だった中でも得られたものはありました。
役割分担をして組織を構成すること
当たり前のことですが、人1人ができることには限りがあります。
やる気の有無に関わらず限界は存在しているため、組織としてより大きい成果を出すには役割分担が必須だと思いました。
役割を分担し、個々人が集中すべき範囲を区切ることで、よりよい結果を出しやすくなると感じました。
役割に求められる振る舞いを徹底すること
1点目と若干かぶる部分がありますが、役割分担をした上でその役割に徹底することの大切さを認識しました。
ユニットマネージャーとして現場に近い位置で業務をしていたわけですが、自身に経験があることだったりすると自身が対応してしまったり、相談されたときに答えを渡してしまうことがありました。
そうすると現場の業務は動きますが、自身がいなくなるとその分動きは鈍ることになりますし、ノウハウの継承もできません。
マネージャーはあくまでチームとして成果を出すことにコミットするのが主務なので、部下の業務は部下に遂行してもらうようにマネジメントすることが大事です。
リーダーシップとマネジメントの使い分けが重要であること
一般的に管理職に求められる能力としてリーダーシップとマネジメントがあります。
色んな書籍やWebサイトで説明されていますが、リーダーシップは「目標達成に向けてチームをけん引する」ことで、マネジメントは「組織運営に必要なことを遂行する」ことぐらい感覚で理解しています。
Divマネージャーとして業務に携わっているとマネジメントとしての業務を中心に考える機会が多いです。
しかし、改めてユニットマネージャーとして現場に近い位置にいることで、日々発生する業務上の課題や業務の質を高めるためにはリーダーシップが不可欠だと痛感しました。
日々の業務を遂行するのがメンバーの役割ですが、その結果がチームの目標に繋がっていかないといけません。
ですが、メンバーによっては目の前の業務を遂行するので精一杯な時があります。
そのような状況においてリーダーが方向性を示すことでメンバーが安心して目の前に業務に取り組んでいける状態を作ることが必要だと感じました。
管理職にとって2つの能力の必要性は等価値ですが、発揮するバランスは立ち位置によって変わるんだなということに気づけました。
これからのこと
2つの能力のバランスは立ち位置によって変わると書きましたが、単にDivマネージャーとユニットマネージャーという縦の関係だけではなく、Divマネージャーの中でも役割を分け、バランスを変えることも必要だと考えています。
個人の能力には差があり、得意なことも違う中で、一人で全てをこなすのではなく、目的に応じた役割分担をおこない、各々の役割をこなすことで、より良い成果を出せるのではと今は考えています。
それを踏まえ、2024年はDivの目標設計から見直し、目標に対して必要な役割を洗い出し、各々が役割に集中できる組織を作るべくマネージャー業務に取り組んで行きたいと思います。