「孫子に学ぶマネジメントのススメ」

はじめに(はじめまして)

ADWAYSの自社サービス事業の開発部門で、今何かと話題のエンジニアリングマネージャー(通称EM)をやってます「TD」です。
せっかくマネジメントをメインの業務にしているので、
今回は技術的な内容ではなくマネジメントについて書いていこうと思います!
エンジニア方には物足りない感があると思いますが、社会人として活かせる知識だと思いますので参考になるはずです。
筆者がマネジメントを学ぶにあたって、書籍やWEB・SNSでちょこちょこ見かけて気になっていた書籍があります。

「孫子の兵法」
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今回はその「孫子の兵法」について、共感できたいくつかの内容を皆さんにご紹介していきたいと思います。

そもそも孫子の兵法とは?

2500年も前から読み継がれたきた世界最古の兵法書で、「孫子の兵法」には戦いに勝利するための手段が書いてあります。
著者は紀元前500年ごろの中国春秋時代に活躍した軍事思想家である「孫武」です。(興味がある方は調べてみてね!)
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※兵法書とは・・・戦争などにおいて兵の用い方を説いた書物

Q. どんな内容?

戦争での心構えからはじまり、具体的な戦術や運用法などを13編にわたって書いてあります。
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仕事に役立つの?

現代でも活用できそうな5つの特徴があります。

  1. 中間管理職のノウハウが満載。
  2. 「時間の大切さ」を学べる
  3. 交渉術が学べる
  4. 仕事のストレスを減らせる
  5. 正しい決断を下せるようになる

特に1番目の「中間管理職のノウハウが満載」は、マネージャーにとっては非常にありがたいですね!
ではでは、さっそく「孫子の兵法」の中で、「わかるー!」「なるほど!」「せやね...」と思った内容を、
原文と共に紹介していきたいと思います。

組織について

原文:「道とは民をして上と意を同じうせ令むる者なり。」

道とは民の意志を、上が考えている意志と同じくさせることで、
孫子は上に立つものと民衆の心がひとつになることが肝心だと説いています。

リーダーとメンバー、マネージャーとリーダー、役員と社員など立場が違っていても同じ方向を向いている組織は強い組織であると解釈できます。

では、どうやって同じ方向を向いているチームを作れるのでしょうか?

同じ方向を向いているとは、メンバーとリーダーが共通の目標を共有できており、同じ認識を持てている状態だと仮定することができます。

組織として、共通の目標があり、上司や部下ともに認識が合っていることが大事だということです!なるほど。

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リーダーとは

原文:「将とは、智、信、仁、勇、厳なり」

難しいです・・・
「物事を明察する知力」「部下からの信頼」「部下を思いやる心」「困難にくじけない勇気」「軍律を維持する厳格さ」など、将(リーダー)が備える能力について説いています。
孫子は、この5つをリーダーに求められる資質として上げていますが、「部下」を「他のメンバー」に置き換えれば、社会人として誰にでも求められることではないでしょうか。

良いリーダー(メンバー)とは、

  • 社会の仕組みや情勢にアンテナを張り勉強し()、
  • 会社のルールを逸脱せず()、
  • 難しい仕事にもチャレンジし()、
  • 自身のみの利益にとらわれず、同僚のことを考え(
  • 仲間や会社から認められ信頼されている(

ということですね。

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心理的安全性?

原文:「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」

これは誰でも一度は耳にしたことがある言葉だと思います。
「相手の実情を知って自己の実情も知っていれば、百戦戦っても危険な状態にならない」という内容です。
実はこの言葉には続きがあります。

原文:「彼を知らずして己を知れば 一勝一負す・彼を知らず 己を知らざれば 戦う毎に必ず殆し」

「敵の実情を知らなくても自分を知っていれば、勝てることもあるが、負けることもある。しかし、自分を知らなければ全ての戦いで負けてしまうだろう」と続きます。
そもそも自分の実力を把握していなければ、どんなに相手を分析しても正確な比較ができなくなります。
自らの実力を把握することの大切さが、後半の一文に込められていますね。

組織の実情を知るためにも、情報共有が欠かせません。
不透明な部分が多ければ多いほど「己を知ること」ができなくなり、勝てる勝負も勝てなくなります。
組織やチームが「己を知る」ためには、きちんと情報を共有できる仕組みと共有できる信頼関係の構築が重要です。
孫子も「心理的安全性の必要性」を感じていたのかもしれませんね。

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意志統一について

原文:「金鼓・旌旗なる者は人の耳目を一にする所以なり。人既に専一なれば、則ち勇者も独り進むことを得ず、怯者も独り退くことを得ず。」

金鼓(太鼓やドラ)や旌旗(旗)は、兵士たちの耳や目に進軍のタイミングや向かう場所を伝えるものでした。
つまり、金鼓(太鼓やドラ)や旌旗(旗)は、意思統一をするための大事な道具です。
こうした道具を使って、上手く兵士の心を束ねることが大部隊を動かすコツだということを説いています。

組織の中では、仕事ができる人ほど先走りをし、逆にできない人は仕事自体を嫌がる人もいます。
そのような能力差があるのは自然なことであり、それでも全員で足並みをそろえて進まなければ組織として高い成果を出せません。
そこで、金鼓(太鼓やドラ)や旌旗(旗)のような、組織の向かうべき先を意志統一できるような仕組みが必要になってきます。
その仕組みがビジョンであったり、目標ではないでしょうか。
ぜひリーダーと呼ばれる人は、ビジョンや目標などを上手く活用し、組織を導いていきましょう。

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まとめ

いくつか抜粋して、筆者が抱える組織の悩みとリンクしているものを皆さんにご紹介しました。
今回ご紹介した「孫子の言葉」からいくつかの施策を考えて、これから実施しようと思います。(反響によっては、そのレポートもブログ化しようかな。。)

「孫子の兵法」はあくまで攻略本ではなく、考え方を学ぶ本なので仕事に役立つ論理的な思考力を養うことができます。
ビジネスでは、社内・社外とわず、必ずしも利益が一致しない場合が発生します。(本当に・・・)

しかし、そこをどうにかして解決しなければならない「戦い」も多いはずです。
孫子の言葉は、そのような戦いで完全勝利を目指すのでなく、いかに「省エネ」で上手く戦えばよいのか教えてくれます。
ぜひ興味がある人は、「孫子の兵法」を読んでみて下さい。