エンジニアブログ初投稿になります。
今更ですが、YAPC::Asia Tokyo 2015 に行ってきたので
簡単にですが紹介させていただきます。
ところで、みなさんは YAPC::Asia をご存知でしょうか?
YAPC::Asiaとは!?
建前は Perl に関するカンファレンスとなっていますが
最近では Perl 以外の内容がほとんどな気がしますが気にしてはいけません。
毎年開催されていて今年で祝10周年。弊社もスポンサーとして支援しています。
【厳選トーク紹介】
今年も多くの方々が様々なトークをされました。
なかでも、私のオススメトークをピックアップしました。
HTTP/2時代のウェブサイト設計 / Kazuho Oku
HTTP/2 が出てきた背景や各技術要素についてのお話です。
全体的に HTTP/1.1 と比較しながら改善点や特徴の説明をされているので
とても分かりやすいです!
恥ずかしながら各ブラウザの優先度制御を知りませんでした。(しっかり学ばせていただきました!)
トーク中にデモンストレーションがありまして、最初はうまく表示されていたのですが
途中から画像が表示されないハプニングも!発表あるあるですね。
HTTP/2 は多くのブラウザで HTTPS 限定ですが
なにやら無料でサーバ証明書を発行してくれるサービスも登場するとか。今後の動向に注目です。
ISUCONの勝ち方 / Masahiro Nagano
ISUCON の紹介と勝つためやったことのお話です。
事前準備、当日の作業、チューニングのヒントとかなり盛りだくさんな内容です。
事前準備はチーム編成からコミュニケーション、当日の時間配分など
勝つためにはしっかりした事前準備が必要なんですね。そりゃそうだ。
当日の作業はまず課題の理解が必須、レギュレーションもきちんと押さえておきましょう。
あとはプロファイリングやログを見て、ひたすら何もしないアプリケーションを目指すのみです!
最後に今までの ISUCON でも活かされてきたチューニングヒントの紹介がありました。
ISCON 本戦は10/31です。今年はどのチームが優勝するのでしょうか!?
我々はどのように冗長化を失敗したのか / Kenji Naito
式年遷宮の思想をもったインフラストラクチャのお話です。
式年遷宮は諸説あって説明は省略しますが、この式年遷宮インフラストラクチャは
「技術の伝承」と「正常な状態でも定期的に作り替える」思想を取り入れているものだそうです。
Redis と MySQL を使用した一般的な web アプリケーションの failover について
問題になった部分を解説しています。
遷宮をキメる。なんだかカッコいいですね!
次回の発表が最終章らしいので
良い感じに動いている発表が聞けるのではないでしょうか!?
MySQLで2億件のシリアルデータと格闘したチューニングの話 / さいけん
タイトル通り大量のデータを挿入したり更新かけたりするお話です。
一般的な web アプリケーションですが、お客様に納品してるサービス?らしいので
ハード的な制約が厳しい状態での運用も含め、やれるとこまでやってる感じです。
テスト環境と本番環境で実行速度にかなりの差が出てしまって、
トラブルになったことも大事な学びですね。ランダムなシリアルデータ怖い。
テスト環境で負荷テストは大事!本番環境で負荷テストはもっと大事!
でも稼働中のサービスにやるのはリスクと相談です。
【私的ベストトーク】
YAPC::Asia Tokyo では参加者が投票で選ぶベストトーク賞なるものがあります。
ちなみにスポンサー枠での参加には投票権がないのでこちらで。。。
Yet Another Perl Cooking / moznion
低温(真空)調理を行うデバイスの自作と
実際に自作APIを使ってローストビーフを作るお話です!
コンセプトは
・API 化されたレシピを共有することで、誰が料理しても同じものができあがる
・プログラム化された自動調理で、料理に割く時間を短くできる
低温(真空)調理ができるデバイスの Nomiku が届かず
仕方なくデバイスから自作するあたりもさすがです。
聖典Cooking for Geeksも購入しちゃいました。
普段から料理を嗜んでいますが、これはちょっと挑戦したくなりますね!
調理デバイスが一般家庭に普及すれば
そう遠くない未来に API 化されたレシピが出てきそうですね。
【最後に】
前夜祭は参加できませんでしたが、とても有意義な二日間でした。
技術的な知識を得ることができるのはもちろんですが、
私的には技術への興味・関心が刺激される良い機会でした。
ちなみに2009年から JPA が企画・運営してきた YAPC::Asia Tokyo ですが
2016年以降開催する予定は無いとのことで、JPA が企画・運営する YAPC::Asia Tokyo は今年で最後のようです。
残念ではありますが、長い間お疲れ様でした。