こんにちは、インフラストラクチャーDivに所属しているインフラエンジニアの久保です。
今回はチームでメールサーバの勉強会を実施した話をしたいと思います。
勉強会実施の背景
昨年CentOSのEoL対応のため、メールサーバーの引き継ぎ兼EoL対応をしました。
弊社ではPostfixを利用しておりましたが、Postfixに関する知識はそれほどなく、EoL対応をしながら色々調べ知識を付けていきました。
EoL対応は何とか終わりましたが、そこでふと「これ引き継いだはいいものの、チームで運用出来るのか…?」と思いました。
このままではいかんと思い、最初は構成図や設計書を残し共有しようかと考えました。
しかし、それだけだとメールサーバーに触れたことのないメンバーが急に運用が出来るまでには至らないと考え、チーム内でメールサーバーに関する勉強会を開催し細かく説明をすることにしました。
また、私もそうでしたが座学だけではなく実際にメールサーバーに触れてもらう機会を設けた方がイメージもでき、理解度がアップするとも考えたのでハンズオンも取り入れることにしました。
やってみてどうだったか?
- 勉強会は予定した内容を全て終えられなかったものの、今後の運用に向けた基盤を築くことができたのでやってよかったなと感じました。
- 参加者が実際に運用作業に触れる機会を設けることで、理解を深めることができると感じました。
取り組んだこと
内容の整理
事前に勉強会の内容を決め、その内容に基づいて資料を作成しました。この際、メール送受信時の経路がどうなっているのかを図を用いたり、途中の経路で使用するサーバーの役割を細く資料に記載したりと初見の方でもメール経路がイメージしやすいように意識しました。参加者へのヒアリング
メールサーバーに触れたことのないメンバーに対して、運用できるイメージが持てるかヒアリングしました。
メンバーには「メール経路は色分けして送受信がわかるようにしていた方がイメージしやすい」や「過去に発生した運用や障害などの対応があると、今後どのような運用が発生するのかがイメージしやすい」といったアドバイスをいただきました。 アドバイスをもとに、送受信の経路を色分けしパッと見て分かりやすくしたり、過去の運用や障害を調査し今後も発生しそうなものをピックアップしてまとめました。ハンズオンの実施
概要を説明しながらハンズオンを行いましたが、書いてあることを実際に行うだけでは「身につく」までには至らないと感じました。
そのため、手順は途中までに留め、自分で調べることを促す形にしました。 この際、意識したこととしては「この設定をしないとメールが送れない」や「configファイルにこの記載がないとメールを転送できない」など、メールの送受信で肝となる箇所を自身で調べてもうことにより、より理解して欲しい箇所を深掘りできるようにしました。
良かったこと
- 初見の参加者も参加しやすい内容
- わかりやすくまとめた資料のおかげで、初めてメールサーバーに触れる参加者も興味を持って参加できたことが良かったです。
- 参加者間の交流
- ヒアリングを通じて、様々なバックグラウンドを持つ参加者同士が意見交換できる場が生まれ、有意義な交流ができました。
改善点
- 時間管理の徹底
- 勉強会が予定時間内に終わらなかったため、次回はタイムマネジメントをより意識し、予定通りに進行できるように改善します。
- フォローアップの強化
- 実際に運用作業に入る前に、さらなるフォローアップを行い、参加者がしっかりとした理解を持って取り組めるようにしたいと思います。
まとめ
メールサーバー勉強会は、知識量が違う参加者がいながらも、お互いがサポートしつつ学び合う貴重な機会となりました。 今後の運用に向けて、さらに内容を充実させ、実践的なスキルを身につけていくことが重要だと感じました。 次回勉強会をするタイミングがあれば、今回の反省点を活かし、より多くの知識を共有できるような内容にしたいと思います。