パパになったので4か月の育休をとってみた

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こんにちは。すっかり親バカになってしまった梅津です。
6月に子供が生まれた事をきっかけに約4か月の育休を取りました。
今回は育休をとって感じたことなどを、主に将来パパになる人へ向けて書いていきたいと思います。

そもそも育休って?

国によって定められた制度で、基本的には子供が1歳になるまで取得できます。
自分は最初勘違いしていたのですが、育休は会社の制度ではありません。(独自にやっている会社もあると思いますが)
くわしくはこちら。

なんで育休を取ったの?

妻の妊娠がわかったときに考えたのは次のようなことでした。

  1. 育児というものがよくわからない
  2. よくわからない育児というものをしながら、まともに仕事をできるのかわからない

こういった複数のよくわからないものに、同時に立ち向かうのは自分には無理。せめて育児だけなら立ち向かえるのでは?と思って、育休の取得に踏み切りました。
(自分たちの親が全員仕事をしているため協力を得られず、夫婦でやるしかなかったというのもあります)

4か月という期間について

育休をどれくらいの期間とるかは悩みました。
1~2か月では短すぎて効果がうすそう。しかし6か月以上となると長い気がする。3か月でも少し足りない気がするから、じゃあ4か月かな。という形で決めました。
ですが、結果的にはもうすこし長くとっても良かったのかなと思いました。
今の段階ではまだ妻の体調も万全というわけではないので、家のことを考えると6か月はとっても良かったなと感じています。

育休を取ることへの不安

人事や総務の方々のサポートもあり、しばらくは不安のない生活を送っていました。
ところが出産予定日が近づき、いざ育休が始まる!となった時「あぁ、これから自分は社会から分断されるんだ」と感じました。
妻と子供の3人だけという狭い社会で生活することを考えると急に寂しさがこみ上げてきました。
このことを上司に相談したところ、「育休中でもときどきお話する時間を作りましょうねー。梅津さんの生活も知りたいですし」と言ってもらえて安心しました。
その後、実際に何度か話す機会を設けてもらえて嬉しかったです。

育休中の生活

主にやっていたことで言うと

  • 朝のゴミ出し
  • ミルク作り、ミルクあげ、哺乳瓶の片付け・消毒
  • おむつ交換
  • 子供と遊ぶ
  • 夫婦の食事づくり
  • 風呂掃除
  • 子供の沐浴
  • 寝かしつけ

といった感じで、普段の家事 + 子供に関するものという生活をしていました。
掃除はロボット掃除機にまかせ、洗濯や夜間の育児は妻がやってくれていました。
育児に慣れてきたあとは、合間合間にゲームやプログラミング、ソフトテニスをしに行ったりしていました。

生活をしていく中でお互いにモヤモヤしたことがあれば、その都度話し合って解決していきました。
困っていることを話し合える関係が夫婦間でできていたのは本当に良かったなと感じています。

意外と面白かったのが、子供が泣いたときの対応でした。
赤ちゃんには5つの泣き方のパターンがあるというのを知ってからは、今はどういう理由で泣いているのかを観察するようになりました。
よく聞くと本当にパターン通りの泣き方をしているんですね。
ぴよログと泣き方を見比べて、「前回のミルクからそんなに時間が空いてないし、きっとこういうことかー?」とやっていく作業は、あたかもデバッグをしていくようで楽しんでやっていました。

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職場に復帰して

思っていたよりもきついです。先輩パパさんママさんは、よくこんなことをやってきたなと尊敬します。
日中は仕事、退勤後は子供の沐浴や寝かしつけ。これらが終わった後は自分も眠くなっているので、すぐに寝てしまうことが多いです。
こうなると自分の時間があまり取れずにモヤモヤする時期がありました。
ただ最近では考え方も変わってきて、(あまり大きな声では言えませんが)「あれもこれも全力でやるのは無理。せっかくリモートで仕事してるんだし、やることはやりつつ程よく手を抜いちゃおう」となってきました。

育休を通じて感じたこと

愛着が湧いた

とにかくこれに尽きます。育休をとって本当に良かった!
子供が家に来てすぐの頃は、育児に対する不安もあってかなり緊張していました。ふにゃふにゃしてるし、ちょっとした事ですぐに死んでしまうんじゃないかという恐怖もありました。
自分がやりたいこともろくにやれずイライラする事もありました。
もしもこんな状況の中で仕事をしていたら、子供に対して「仕事の邪魔になるやつだ」と認識していたかもしれません。
けれど育休をとって毎日子供へ向き合うことに集中できたことで、しだいに愛着が湧いてきました。
今では可愛くて仕方がありません。

パパは家庭内のマネージャー

会社と同じで、家庭もひとつの組織だということを再認識しました。
組織である以上、情報の伝達がスムーズに行かないと腐ってしまう。マネジメントのようなことも必要になるかもしれない。
育児という現場において、第一線で戦うのはどうしてもママになることが多いと思います(おっぱいパワー強えぇぇ)。
となると、パパがやるべきことはママのマネジメントです。
ママが動きやすいようにパパがなるべく家事をやったり、ママの体調に気をつけてアラートが上る前に対策できることがないか考えたり、時には自分も戦場に赴いてみたり。
会社のマネージャーがしてくれたら嬉しいことを家では自分がやる。そうすれば家庭も上手くいくのではないでしょうか。

会社内の属人化の解消につながる!?

長期の育休をとったら会社に迷惑がかかる、現場の仕事が回らなくなってしまうんじゃないか!?と考えている人へ。
大丈夫。自分ひとりくらい居なくても、意外と仕事は回ります。そういうものです。
むしろ長期的な休暇は社内の属人化を解消するいい機会だ、と考えてみるのはどうでしょう?
休みながら組織に貢献できるなんて最高だな!どんどん育休をとろう。

メンタルリープに気をつけろ

いわゆる赤ちゃんの大型アップデート。生後20か月までの間に10回起こると言われています。
アップデート中はぐずりやすくなったり生活のリズムが変わったりします。リープの期間はまちまちで数週間に及ぶこともあります。
事前にメンタルリープの存在を知っていれば、「今はリープ中だから仕方ないか」と割り切れることも出てくるでしょう。
このぐずりは成長に必要なものなのだと感じることができれば、パパ・ママの気持ちも楽になると思います。

おわりに

最初は不安もありましたが、なんだかんだで楽しく過ごせています。
不安に対する立ち向かい方や組織としての動き方などは、これまでエンジニアとして学んできたことが活かされたように思います。

サポートしてくださった社内の方々、上司、いい感じに仕事を引き継いでくれたチームの人たち皆さんに感謝しています。
これからの子供の成長を楽しみにしつつ、いい塩梅で仕事をしていけたらと思います。
それでは、また。

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