Adways Advent Calendar 2019 17日目の記事です。
http://blog.engineer.adways.net/entry/advent_calendar_2019
どうも、大曲です。
マネージャーとなってから約2年が経とうとしています。
マネージャーになってからテックリードの定義を行い、
定義の運用のために行なった事を書きたいと思います。
(アドウェイズのSE全体の定義ではありません。あくまで自分が管轄している組織の話です。)
組織の簡単な説明
自分が所属しているアドテクノロジーDivは主にアフィリエイトサービスの開発を行なっています。
JANet,Smart-C,AppDriverが担当サービスです。
1チームはユニットマネージャーとチーフで成り立ち、テックリードはチーフという役職が該当します。
今回のブログではテックリードはチーフとして説明をしていきます。
チーフの定義を決める前の状態
2年前、新規事業のチームに在籍した時に自分なりに継続的改善を意識して色々とチャレンジしていました。
(レビューの文化改善、インフラのコード化..etc)
マネージャーになって組織を見ると、チーフが上手く改善を進められない状態がありました。
地道な改善の積み重ねではなく、壮大な計画で終わってしまったり、
途中まで行いやり切れずに終わったりしてました。
問題 | 結果 |
---|---|
リニューアルで新しい技術を導入しまくる | リニューアルがやたら大変になる |
これを作れば全て解決でしょう感 | 作ったけど当初の目的とは異なり結局解決しない |
技術にのみ興味があり、周りを巻き込んだ活動がない | 作って終わってしまい、周りが使ってくれず廃れる |
これらの問題を少しでも少なくするために、定義を決め運用する事を決めました。
チーフの定義
テックリードとして開発文化を変えるためには、こんな観点や活動が役に立った事をまとめました。
自分が行なった改善も振り返りながら、本や記事を読んで定義を作っていきました。
特に自分が重要視したかったのは「自分一人ではやらなくて良い」、「成果を出し続けるためにバランスを大事にすること」です。 出来た定義が以下の内容になります。
参考資料:
- WEB+DB PRESS Vol.103
- 継続は力なりー大器晩成エンジニアを目指して:第11回テックリード
- ひげぽんさんの記事は非常に共感しており、文章とかそのまま使わせてもらいました。
- 継続は力なりー大器晩成エンジニアを目指して:第11回テックリード
- エンジニアのためのマネジメントキャリアパス
- テックリードという役割
- 良いテックリード、悪いテックリード
運用で行なったこと
- 隔週での面談
- チーフ同士の意見交換会
隔週での面談
当初は壁打ち相手程度で良いかなと思っていましたが、想定以上に面談は大事でした。
チーフなりたてのメンバーには、だいたい改善などをやらせると最初は上手くいきません。
そのため、自分もチームの会議に参加したりして改善の進め方を教えたりしました。
ぶち当たる問題は色々ですが、時には相談相手だったり、一緒に案を考えたりと
過去の会議の議事録を振り返ると色々あったなと思いました。
よくある問題
- チームのリソースに対して改善をどこまで行うべきか分からない
- 工数がかかりそうで着手に踏み切れない
- 技術的な挑戦をしたいが、開発案件との踏ん切りがつかない
- 改善の優先度でどこを優先するべきか分からない
チーフ同士の意見交換会
自分が対面ばかり行なったりすると、自分の負担や考え方が偏るのはよくないので
チーフ同士の意見交換会を実施することにしました。
目的はチーフ同士で改善や挑戦に対する意見を議論し合う場所を作ることであり、
議論や相談を通してチーフの仕事の質の向上に役立てることです。
この会のおかげで次の改善のきっかけになったり、新しい施策が思いついたりと個人的には良い刺激になる会議になっています。
また技術的にレベルの高いメンバーがいるのでそこまで資料を用意しなくても口頭で伝わるので発表する方も楽です。
以下は実際の資料になります。
議事録はメモ程度として会話の内容を書いていますが、メモ程度ですのであまり期待をしないでください。
振り返ってみて
個人的には頑張った感があったのですが...
ブログに書くとあまり大した事をやっていないように思いました。
最近ではチーフとは別のスペシャリストの役職のための活動や機械学習の案件をやっているため
意外とチーフのための活動が少ないですね。
(これはヤバい!!!頑張ろう)
もっと運用のための工夫はたくさんあると思うので頑張っていきます。
次はフガさんの記事です。
http://blog.engineer.adways.net/entry/advent_calendar_2019/18