AdwaysのAWSアカウントをConsolidatebilling(一括請求)でまとめた話

Adways Advent Calendar 2017 14日目の記事です。

http://blog.engineer.adways.net/entry/advent_calendar_2017


はじめに

こんにちは、インフラDiv.の矢吹です。

最近はAWS×Ansible関連の仕事を多くさせて貰っています。
来月スプラトゥーンの企業対抗戦があると聞いて、
そろそろ封印していたNintendo Switchを起動しないといけないと思っている今日この頃です。

今日のお話

今日はAWS OrganizationsのConsolidated Billing(一括請求)という機能を使って、
Adwaysで使われているAWSアカウントの請求をまとめてしまおうという話について書こうと思います。

メリット

当初考えているメリットとしていたものは以下の三つで

  • 請求処理を簡略化する(アカウント数分のクレカ管理→1枚の請求書)
    → AWSアカウントごとにクレジットカードを作成していたので一括になることで経理側の負担が激減

  • 使用量のトラッキングを簡略化する
    → Adwaysとしてどれくらいの利用があるのかを簡単に確認出来るようになり、AWS担当者の方との話をしやすい&ディスカウント検討できる

  • ボリューム割引を適用しやすくする(コストメリットの期待)
    → Adways全体のEC2,RDS等を把握して全体から見たRI(リザーブドインスタンス)の購入をすることが可能

他にも進めているうちに副次的効果(こっちの方が大変でした)として

  • AdwaysのAWSアカウントの棚卸し
     → 知らないアカウントもあり、料金発生していたのに使われていないものを削除できた

  • AWSアカウント作成のルール化
    → 総務、経理、インフラで話し合い決定!

やってみると意外とこうした方がいいよね的なことも見つかったし、
AWS利用しているサービス担当者の方と情報交換出来たりしたことは個人的に良かったなって思っています!

Orgnaizationsの設定の仕方

はい!ではさらっとOrgnaizationsの設定を説明します。

AWS Organizationsをサービスから選択してー f:id:AdwaysEngineerBlog:20171220163222p:plain

Add accountしてー f:id:AdwaysEngineerBlog:20171220163232p:plain

Invite accountで子アカウントを入れてInviteすればok f:id:AdwaysEngineerBlog:20171220163240p:plain

後は子アカウント側に承認依頼が来るので承認すればAWS Organizationsでの親子関係の出来上がりです! 設定自体はすごく簡単に出来ました。

ただ、ここまではすごい順調に検証出来てたんですけど、子カウント側にデメリットが。。

個々のアカウントで請求金額を見た時にブレンドレートされてしまう(リザーブドインスタンスの料金が全体で按分された見え方になってしまう)

ってことでそれぞれのAWS請求金額が実際の使用料金と違う(見え方の)ようになってしまう問題が発覚。 どうしようかなって時にAWSの担当者の方に以下のサービスを提案してもらいました!

NTT Docomoさん Cost Visualizer
https://dev.smt.docomo.ne.jp/?p=common_page&p_name=cost_visualizer

Cost Visualizerとは

Consolidate Billingによって親アカウントに統合されている請求情報を取得し可視化してくれるものです! 雰囲気こんな感じ↓ f:id:AdwaysEngineerBlog:20171220163303p:plain

実際にデモ画面も見せてもらいました。 請求額月次推移とか
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ユーザーやバケットやロールごとの表示や
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RI/On demand/SPOTの損益分岐点計算もやってくれます!
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すごい綺麗!AWS担当者の方にもデモを見せたところ好評な意見を多数頂きました! そして導入もcloudformationで簡単に入れれそう!ってことで採用されました!

まだデモしか触ってないので社内調整が終わり次第、導入時に色々触って見ようと思います!

おわりに

今回はAdways全体でのリザーブドインスタンス購入は一旦stayでチーム毎に購入する方向になりましたが、
今後はCost Visualizerを利用したAWS料金使用料金が正確に出せるようになったら全体最適化したAWS利用を 推進出来たらなと思っています!ではまたいずれ!