こんにちは!木本です。 広告事業本部のコネクトUというチームで働いている2年目です。 普段はデータエンジニアとして、広告の成果などのデータを収集・加工する業務を行なっております。
今回は、私が入社し現在所属しているコネクトUに配属されてから経験したこと・学んだこと・そして感じたことを振り返ってみたいと思います。 これから社会人になる方や、同じように新卒1年目を過ごしている方の参考になれば嬉しいです!
コネクトU配属とOJTの日々
5月中旬、私はコネクトUに配属されました。
驚いたことに、一般的な「研修期間」というものはほとんどなく、いきなりOJT(On-the-Job Training)形式で実務がスタートしました。
幸いにも、先輩が1人付きっきりでサポートしてくださる体制で12月頃までこのOJTは続きました。
実は私自身、座学中心の研修があまり得意なタイプではなかったので、配属直後から実際の業務に携われることは素直に嬉しかったです。
本当に毎日が楽しく、新しい知識や技術に触れる機会に恵まれ、日々アドウェイズのエンジニアとして成長している実感がありました。
私が担当した業務で主に使用した技術は、Ruby on Rails、AWS、GCPなどでした。プログラミング自体の経験はあったものの、これらの技術に関しては実務経験がほぼない状態からのスタートでした。
Railsで既存のシステムをちょっとだけ変更するところから始まり、最終的には1つの広告媒体の広告成果を収集する機能の追加を担当を持たせていただくなど、幅広く実務経験を積ませていただきました。
失敗する経験
そして、ある程度任せていただいた矢先で失敗も経験しました。自分が実装した広告効果を計測する機能が原因で、障害を発生させてしまったのです。
原因は、広告効果の計測の仕様に関するAPIの制約の調査不足でした。実際とは異なる値が計測結果として出力されていることに気づき、当時はとても焦りながら対応したのを覚えております。
原因究明と地道な調査
幸いにも、この問題は提供前に、依頼元のユーザーの一人がデータの違和感に気づいてくださったことで発覚しました。
開発段階ではテスト用の広告を出稿していなかったため、実際のデータとのズレに気づくことができなかったのです。
発覚後はAPIの提供元に何度も問い合わせ、仕様を徹底的に確認しました。
また、実際に取得されたデータと期待されるデータを地道に見比べながら、原因箇所を特定していきました。
データを利用しているユーザーの方々や、APIの担当者との間で何度もコミュニケーションを取りながら調査を進めたのは、今となっては貴重な経験です。
当時の苦悩と現在の糧
正直、当時は夜も眠れないほど苦しく、土日もずっと仕事のことばかり考えていました…。
入社してから一番厳しく指導も受けましたし、いい意味でも悪い意味でも、この一件は私のエンジニア人生において強烈に印象に残っています。
しかし、今振り返ると、この経験は自分を大きく成長させてくれた良い機会だったと心から思います。
どのようなエラーや障害が発生しても問題を1つ1つ明確にし、仮説を立てながら粘り強く対応することでどんな問題でも技術やちょっとした工夫で解決できるんだということを知りました。
また技術的な側面だけでなく、問題発生時の対応プロセス、関係者とのコミュニケーションの重要性など、多くのことを学びました。
1年間で関わったプロジェクトと得られた経験
振り返ってみると、この1年間で本当に多くのプロジェクトに触れさせていただきました。
API関連の開発、サーバーのOS切り替え対応など、数えてみると大小合わせて10個くらいのプロジェクトに関わっていたようです。だいたい1クォーター(3か月)ごとに3〜4個のペースですね。
多岐にわたるプロジェクト経験
最初の頃は不要になった広告媒体のレポートを収集する機能の棚卸作業など、比較的小規模なプロジェクトが中心でしたが、その後月日を重ねていくにつれその内容は多岐にわたっていきました。
BigQueryのストレージ費用の削減やチームで使用しているEC2サーバーのOSのバージョンアップデート、さらには1つの広告媒体のレポート収集機能そのものを担当するなどを担当させていただきました。
おかげで、様々な技術や業務知識に触れることができ、本当に多くの経験を積むことができたと感じています。
後から聞いた話では、例年に比べて私が触れた業務内容や範囲は広かったようです!
現在進行中の取り組み
現在は既存のシステムに何らかの異常が見つかった際にアラートを作成することや、システムの例外処理やログの統一化、出力する巨大なファイルのフォーマットの最適化など、既存のシステムの改修をメインに担当させて頂いております。
1年目を振り返って:成長と今後の抱負
この1年で成長できたこと
この1年間で、技術面はもちろん、マインド面でも大きく成長できたと感じています。
- 技術面:
- Rails、AWS(特にLambda)、GCPといった技術スタックに実務を通して深く触れることができました。
- 障害対応を通じて、問題の原因を特定するための調査能力や、複雑な状況を整理して関係者に説明する能力が向上しました。
- マインド面:
- 困難な状況に直面しても、諦めずに最後までやり遂げる粘り強さが身につきました。
- プレッシャーの中でも冷静さを保ち、必要なコミュニケーションを取ることの重要性を学びました。
まとめ:感謝とこれからの決意
改めて、この新卒1年目は本当にあっという間で、学びと刺激に満ち溢れた非常に濃い期間でした。
障害対応でご迷惑をおかけしたにも関わらず、根気強く指導してくださった先輩方、そして日々の業務で関わった全ての方々にこの場を借りて心から感謝申し上げます。
2年目は、この1年間で得た経験と教訓を糧にさらにエンジニアとして成長し、チームや会社に貢献できるよう一層努力していきたいと思います。
この記事がこれから社会人としての第一歩を踏み出す方、あるいは今まさに新卒1年目を奮闘している方々にとって何かのヒントになれば幸いです。